アンバーとは?アンバーグリスとの違いを解説


アンバーグリスとアンバー

アンバーとは

アンバーとは宝石で知られている琥珀のことを指します。樹木から出た樹脂が地中でかたまり保存されることでできた樹脂の化石のことです。

 

樹木とは松ヤニから取れる樹液が原料となり、エジプトでは何千年も前からミルラやフランキンセンスと同様にお香の原料として使用されてきました。

Myrrh resin on a spoon, with myrrh essential oil in the background

 

アンバーグリスとは

アンバーグリスの「グリス」は、古代ゲルマン語で「灰色」を意味する言葉です。ヨーロッパに持ち込まれた際、黄金色に輝く「アンバー」と区別するために、灰色がかった石であるアンバーグリスをこう呼ぶようになったと言われています。

 

中国では龍涎香(りゅうぜんこう)とも言われ、伝説の動物、龍の涎(よだれ)が固まったものと考えられ、漢方として使われたり、媚薬やお菓子にも使用されています。

 

アンバーグリスの香りとは

アンバーグリスの香りは、ウッディ(樹木のような)な香りとマリン(海っぽい)系の香りに甘さが加わった官能的と表現されます。

天然のアンバーグリスの香りはその官能的な香りに、控えめな動物臭が感じられると考えられます。

 

 

絶滅危惧種マッコウクジラの塊

龍涎香はこれまでマッコウクジラの腸からしか見つかっていないそうです。

しかも、マッコウクジラの腸から龍涎香が発見される確率は100頭に1頭、あるいは200頭に1頭といわれています。

現在は、マッコウクジラの捕鯨が世界的に禁止されており、新しい龍涎香を入手するには、紀元前と同様に、海岸に打ち上げられる僥倖(ぎょうこう)を待つのみと言われています。

 

 

マッコウクジラとは?

ハクジラの一種でかなり大きな体をしています。肉食動物で、1日におよそ何百キロもの魚と1トンのイカを食べています。

イカを探すために水深1000メートルまで潜水することができ、そのため皮膚が固く分厚くなっているそうです。中にはなんと、深海3000メートルまで潜るマッコウクジラもいるそうです。

マッコウクジラは肉に蝋(ロウ)が含まれるため、食用に適さないそうで、食用のために捕鯨されることはありません。そのため龍涎香をとる人間の嗜好品のための乱獲によって数が激減してしまったのです。

 

Sperm whale, Cachalot (Physeter macrocephalus)). Close-up of submerged adult. Tenerife, Canary Islands. (From analogical file, rotary scanner). (Sperm whale, Cachalot (Physeter macrocephalus)). Close-up of submerged adult. Tenerife, Canary Islands.

 

一攫千金の奇跡

龍涎香(アンバーグリス)」はマッコウクジラが飲み込んだイカのクチバシなどが腸壁から出された分泌液で包まれて固まったものだといいます。

以前はクジラの嘔吐物と思われていたが、現在では肛門から排出されるという説が有力で、水よりも比重が軽いため海面に浮かび上がって漂流します。そうして長い間漂流すると熟成し、独特の香りを放ち始めることから「シャネル N°5」など有名ブランドの香水の原材料としても広く用いられいます。

人間でいう尿管結石という表現がわかりやすいかもしれません。動物性香料としては香りを持続させることでも知られており、かなり希少なため高額な金額で取引されています。ムスクも同じ効果を持ち合わせています。

以前ニュースで内戦がつづくイエメンの漁師たちが漁に出ている途中、海上で漂流しているマッコウクジラの死骸を発見したそうです。

死骸を岸まで運び、腹を開くと、中から「浮かぶ金塊」と呼ばれる龍涎香を発見しました。

漁師らが見つけた重さ127キロの龍涎香は、アラブ首長国連邦(UAE)の実業家が150万ドル(約1億6500万円)以上の価格で買い取りました。

国連の基準で世界最貧国の一つであるイエメンで暮らす漁師にとって、想像もつかない金額、まさに一攫千金です。

漁師らは家を建てたり、船を直したり、船を買ったりした人もいたそうです。

それだけ貴重なアンバーグリス。

ムスクとは違うのはメスを惹きつけるための香りではないことです。

しかし、動物性香料としては、ムスクに並びもう手に入らない希少な香料であることは間違いありません。

フレグランス除菌スプレー

秩父のめぐみを使ったプロダクト。

香りとともに日常を非日常に。

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商品紹介

名酒『秩父錦』は、寛延二年(1749年)、山深く水清い秩父の仙郷に産声をあげました。以来270有余年、荒川水系の良質な水と秩父盆地特有の寒冷な気候に恵まれ、昔ながらの手作りの技術を今なお活かし、さらに磨きを加え、地酒の持つ芳醇なコクのあるお酒として名声を博しております。
 
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合わせた除菌スプレーを発売いたしました。秩父で取れた天然のクロモジとお酒のハーモニーを体験してください。
 
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ぜひこの機会に香水の香りをお試しください。

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