香りと界面活性剤


Daytime

シャンプーの香りと界面活性剤の役割

シャンプーやボディーソープなど、日々日常で使っているもの。なるべく安いものがいいと思い買っていると思います。
シャンプーやコンディショナーも実際は何を使っても一緒ではないかと思ってしまいます。
髪の毛は伸びますし、カットしてしまえばある程度修復はしてくれる。
しかし頭皮が健康でないと生えてくる髪の毛に影響が出るのでは?など色々と考えてしまいます。
 
香りに携わることになり、シャンプーやコンディショナーの香りがトイレタリーを選ぶ選択肢の上位に来るのは間違いなく香りではないでしょうか?日々の疲れを癒すための入浴時間。そこで髪の毛を洗浄する。
 
その際に無香料だと、たとえ頭皮に栄養をや髪の毛の汚れを取ってもらうという機能があったとしても香りが悪いとなかなか選択肢に入ってきません。
 
それくらい香りは重要になるのでは考えています。
 
 
香りは人を癒し、疲れを取ってくれる存在。そんな香りは日常生活には欠かせないですね。
 
Rosa Damascena petals sacks Damask Bulgarian rose oil
 

シャンプーの役割

さて、シャンプーやコンディショナーは実際成分は何でできているのでしょうか?
 
まずシャンプーの役割は髪の毛の汚れや脂、頭皮の汚れを洗浄する。
そのため洗浄成分が8割ほど、後の2割は美容成分や頭皮を健康に保つための栄養成分
 
と言ったところだと思います。市販で売っているものの全てが2割のところがあるかないか。
あとは香りで誤魔化すといった具合だと思います。
 
では洗浄力成分でよく話題に上がるのは界面活性剤。
これは水と油。この2つをうまくくっつけるための道具でもあります。
 
 

界面活性剤とは

界面活性剤の界面とは性質を変化させる物質の総称だそうです。
構造として水に馴染みやすい「親水性」と油に馴染みやすい「新油性」の2つの成分を持っていいます。この構造が本来水と油が混ざり合わないもの同士を混ぜ合わせてくれるのに役立ち、汚れを落とす洗浄の働きをするのです。
 
まず界面活性剤には3つの作用があります。
1つが「浸透作用」つづいて「乳化作用」最後に「分散作用」。
 
Water and oil isolated on white background with clipping path
 

浸透作用

ウールやニット系を水につける際、なかなか水の中に繊維が入っていかなかったり、水が繊維の中に入らなかったりとした経験があると思います。
これは界面張力(水の分子同士が引き合う力)が強く働いているためです。水に界面活性剤を入れることで、ウールのニットがみずと混ざり合ってスッと入ってくれます。それにより、糸についている汚れを剥がし、洗浄をしてくれます。
ウールの糸は紡績をする際に油分を均一にするために油が使われるため、ウールの糸に油分が含まれているために起こります。これを浸透作用といいます。
 
Cotswold sheep near Chipping Campden in Gloucestershire with Church in background at sunrise.
 

乳化作用

水に油を混ぜようとしても分離してしまいます。
ここに界面活性剤を加えると、界面活性剤の新油基が油の粒子を取り囲み親水基が外側に並ぶため、水と油が均一に混ざり合うことができます。
これを乳化作用といいます。天然の乳化物の代表として牛乳があります。
牛乳に含まれるタンパク質が界面活性剤の役割をして水と油が混ざり合った状態を保っているのです。乳化といえば化粧品でいう乳液にも使われています。
 
 
 

分散作用

ススや粉状のものを水に入れても混ざり合わずに表面に浮かんでしまいます。
ここに界面活性剤を入れるとススの粒子は界面活性剤の分子に囲まれて分散します。このように水に粉末を散らばらす作用を分散作用といいます。例えば入浴剤は香りや成分を入れ込むために必要になってきます。
 
 
 
界面活性剤は洗浄力が強すぎるため、髪にダメージを与えたり頭皮を傷つけたり悪いものと言われがちですが、私たちの生活の中では欠かせないものになっていることは間違いないです。
相性や成分の使い方など、天然成分にこだわることがすべてでもない気がします。
 
ここまで化学が発展してきたのも、そう言ったことがあるのかもしれません。
便利になりすぎても良くないですが、機能だけを考えると界面活性剤が一概に悪いと言われることでもないかなと考えたりもします。

エッセンシャルオイルの油

最後に香りの話に戻します。上記の話をなぜしたかというと、エッセンシャルオイル。香りの原点ですね。これは油です。ハーブウォーターはある意味界面活性剤の役割をしているのかもしれませんが。香りを日常的にこのように商品に転換するためには先ほどの現象は必ず起こってきます。
 
 
水にエッセンシャルオイルを1滴垂らしても、油なので水には溶けません。水の上に油が膜を張るだけです。エッセンシャルオイルは揮発するので、だんだんそこから蒸発して消えていきますが、混ざることはありません。そのためアルコールを加えることで油を水に溶けやすくしているのです。日常で私たちが香りを楽しんでいるものには必ず、油と水の関係性は絶対的に必要になってきます。
なるべく天然成分での製品開発が求められます。今では天然の界面活性剤も出てきているため、そう言ったものを使ったものづくりができればと思っています。
 
 

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