バラの香り

花の香りといえば何を想像しますか？

歴史上ヴェルサイユ宮殿の庭園を想像してみてください。もうお分かりだと思います。

薔薇＝ローズです。

昔のローズは今の薔薇と違い、香りが違うそうです。ルイ14世の時代、ボッティチェリの春で描かれている薔薇の楽園。その当時は観賞用もそうですが、香りを楽しむことも1つの娯楽として、権力の誇示をしめしていました。

現代の薔薇は花びらや色や形などに気を使い、観賞用としてのビジネス要素が強くなり、花を植えて育ててきました。

そのため香りにフォーカスを置いてこなかったために香りが弱くなったと考られています。

そのため、昔のヴェルサイユ宮殿の庭園の香りはさぞかし華やかな香りだったと想像できます。

また、環境も違うのかもしれません。二酸化炭素が多いとそれによって育った植物もまた少しずつ自己防衛のための香り成分が変わってきたのも頷けます。

歴史上十字軍遠征時に発見されたレモンの精油のように、レモンもまた時代を超えて少しずつ香りが変わっているのかもしれません。

話をする植物

森の木々が話をするというのは、本当でしょうか？柳にてんとう虫がつくと、緑の葉はむしがたべてもおいくない苦い成分を作ると共に、目が回るような吐き気を催す青臭いにおいを放つそうです。

一方虫に侵されていない周りの葉はこのにおいで危険を知り、食べにくくなるように葉を硬くすると言われています。

このように環境により、時代により木々も変化し虫に食べられないように色々な成分を作ることで、自分を守る。

それにより凝縮した精油が取れるようになります。

花も同じで香りを放ち、蜂が花粉をオシベからメシベへ運んでもらえるようにいかに、美味しい香りを出して密を取ってもらえるように考えられている、花や木の植物連鎖は香りにとってすごい重要な要素の一つです。

今も昔も香りを楽しむことは、身を清めることにもつながります。

自分をリセットするためや、リラックスさせるため、それとも自己顕示をするためのアイコニックなもの。個性とも呼べるもの。

それは植物からの贈り物なのかもしれません。

香りのパワーは自分の身を守ることで得られる結晶みたいなものですね。

そんな香りを身にまとい、日々の生活で自分の脳や気分を上げてくれる。それは天然の香料だから起こり得る
現象なのかもしれません。