料理と器との関係性とは何か?
芸術と器の関係性
恥ずかしながら、料理は昔から好きではありましたが、あまり美味しいものを食べるところに行かなかったのか食通ではないため、なかなか興味があり深掘りすることはありませんでしたが、、、。
フレグランスを取り扱っていると必ずと言っていいほど香りには入れ物(容器)のデザイン性が問われます。
日本の容器は安全性を重視するあまり独創性がかけてしまい、1から何かを作るということがコスト増になるため大手でも
なかなか難しいのが現状です。
しかし、なぜか海外はすごくかっこいい瓶が多い。と感じてしまうのはデザインをする側は皆思っていることだと思います。
香水文化が日本にはあまりなかったためそのような需要がないのも事実ではありますが、技術があるのだからすぐにできそうな気がしなくはないですよね。
日本の瓶製造業
日本では現在コロナ禍の影響で瓶の製造が遅れてしまっているため化粧品を始め特にお酒に使う瓶の製造が遅れていてなかなか新作や店頭に出せなくなっていると聞きます。
日本ではガラス製造会社が全国に何社かあると言われています。コロナ禍で工場の半分しか動かせなかったり、廃業に追い込まれてしまったりと、日本の製造業階の闇はかなり深いと感じました。
これは今の日本社会の根本的な原因でもあります。
割烹料理 高橋
脱線してしまったため戻します。
弊社のリードディフーザーは川越のガラス職人に吹きガラスの手作り瓶を作成してもらっています。それは香りとデザインと容器のバランスが保たれて初めて商品としての意味をなすと思っています。
これから少しずつ今進めてるプロジェクトの話を書こうと思っていますが、その1つとして協力してもらいたい会社の社長に会いに行きました。
この方はコーヒー屋の社長です。8年前たまたま友達と食べに行った高田馬場の餃子屋さんの隣の席でばったり会いました。
中学の時のサッカー部の先輩ですごくお世話になった方。
昔の話が尽きない中、一緒にいられた代々木上原で割烹料理を営んでいる高橋オーナーとも知り合いになり、それからちょくちょくと伺う機会も得ました。
今回はそんなご縁で、割烹高橋にて会食をしました。
コーヒー屋の社長にあるのは実に8年ぶり、連絡しろよ!って話なんですが、同郷ですしいつでも会えるし繋がっているとどこかで思っていて、連絡したのが頼りたい時だけ笑
今進めているプロジェクトの内容を話しながら美味しい料理をご馳走になりました。
その時に料理と器の関係性や器マニアが周りにたくさん。
自分はあまり陶器や磁器に興味はなく、あったらいいな。というくらいにしか思わない自分がいたのですが、色々九谷焼や波佐見焼や有田焼など色々な地名や魯山人だの普段は聞かない話を色々興味深く聞くことができました。
基本は深掘りしないタイプなんですが、ファッションに精通するものがあり日本文化が詰まっている1つの伝統工芸でもあるので、年齢とともに少しずつ好きになってきたのでしょう。そう解釈しています。
日本料理と器の関係性
料理を食べる時みなさんは何を考えて食べますか?
お寿司屋さんに行ったら、中トロ、ウニ、いくら美味しいネタが楽しみで頭の中ネタでいっぱいになりませんか?
日本料理を食べに行ったらやっぱり美味しい味にフォーカスしてしまうものだと思っています。
でも、待てよ? 料理は見た目で8割決まると言われるくらい芸術性が高いものなのです。
では料理を際立たせるものは何か?
お皿ですよね。そう考えると話を聞いている内容に納得感が出てきました。しかも季節に合わせて自分が作る料理に合わせた器を探しに行ったり、それを手に入れてお客様へ提供する。
改めて何事においても色々な根拠が料理も含め建築や全てのものにあるなあと考えさせられました。
容器の魅力は素晴らしいと考えさせられた1日でした。
最後に陶器と磁器の違いを少し調べてみました。
磁器と陶器の違い
陶器とは、一言でいうと土器と磁器の中間の器です。
その特徴は
- 焼成温度は1200~1300度と高い
- 高温でも耐えうる耐熱性
- 衝撃に弱く割れやすい
- 鉄分・ガラス質の少ない原料
- 独特の風合いで懐石の席からお茶の間の湯呑みまで場の雰囲気を引き立てる
です。
磁器とは、一般的に透明感のある薄めのものを言います。
その特徴は、
- 粘土に含まれる長石(ガラスの成分)が多い
- 高温で焼かれた珪石と長石による固く透明感のある質感
- 1300度以上の高温で焼き上げる
- 高温で焼き上げることによる耐熱性
- 日常でもよく見かける、普段使いに勝手がいい
ことが挙げられます。
まず、原材料において陶器と磁器が大きく違う点があります。それは原料の粘土です。陶器はカオリン(カオリナイトを主成分とする陶土)を低温(800度から1250度)で焼成するのに対し、磁器は長石が主成分の磁土を高温で焼き上げることが特徴です。
と少しずつ知識を高め、次に行った時には器と料理と味をセットで楽しみたいと思いました。
次の記事へ