練り香水とは?使い方・香水との違い・メンズにも人気の理由を解説

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香りを楽しむ方法として、最近注目されているのが「練り香水(ねりこうすい)」です。

見た目はリップバームのような固形タイプで、手軽に持ち運べる点や、自然由来の処方で作られていることが多い点が特徴です。

 

では、一般的な液体香水と比べてどのような違いがあるのでしょうか?まずは練り香水の基本と、液体香水との違いを整理してみましょう。

 

 

練り香水とは?

練り香水とは、オイルやワックス(ミツロウなど)をベースに、精油や香料を練り込んで作られた固形の香水です。指先で少量を取り、肌になじませることで香りがほのかに広がります。

 

香りの強さは液体香水よりも控えめで、ナチュラルな香り立ちが特徴。

化粧ポーチに入れても液漏れせず、香りのケアが“リップクリーム感覚”でできるのが魅力です。

 

練り香水と香水(液体)の違い【比較表】

項目 練り香水 液体香水(オードトワレなど)
香りの強さ 控えめで自然に香る 広がりがあり、持続性も高い
成分ベース ワックス・オイルベース アルコール・水ベース
肌への刺激 少なめ(敏感肌向きも多い) アルコールによる刺激がある場合あり
持ち運びやすさ 固形でこぼれにくい 液漏れの心配がある
使用シーン 職場・外出先・リラックスタイム パーティー・フォーマルなど

練り香水は、香りに包まれながらもさりげなさを重視したい人や、香水初心者、香りに敏感な方にも向いています。

 

 

 

 

練り香水の使い方|付ける場所・タイミング・注意点

練り香水は、ほんのりと香る自然なアイテムだからこそ、使い方にちょっとしたコツがあります。ここでは、初心者でもすぐ実践できる「基本の使い方」「おすすめの場所」「注意点」についてご紹介します。

 

基本的な使用方法(STEP形式)

  1. 指先で少量をとる

     容器から米粒〜小豆粒大ほどの量を指に取りましょう。つけすぎると香りが重くなるので、まずは少量から。

  2. 手首や首筋などに塗る

     手首の内側、耳の後ろ、首筋、うなじなど体温が高く、香りが立ちやすい部位になじませます。スッと撫でるようにつけるのがコツ。

  3. 香りの変化を楽しむ

     練り香水は液体香水ほど明確な「トップ・ミドル・ラスト」の変化がない分、自然な香りのグラデーションを長く楽しめます。

 

どこに付けるのがベスト?

練り香水は「自分と近い距離で香る」ため、次のような場所がおすすめです:

  • 手首の内側(すれ違ったときにふんわり香る)

  • 耳の後ろ・うなじ(体温でほんのり立ちのぼる)

  • デコルテや胸元(リラックスタイムに最適)

  • ハンカチ・髪の毛先(ふとした動作で香る)

※髪への使用は、成分が自然由来か確認してから行いましょう。

 

 

 

使用時の注意点と保存方法

  • 直射日光・高温多湿を避けて保管

     オイルベースのため、夏場などは柔らかくなりやすいので冷暗所での保管が理想です。

  • 肌に異常を感じたら使用を中止

     天然成分でも、まれにアレルギー反応が起こることがあります。パッチテストをおすすめします。

  • 開封後は半年〜1年を目安に

     酸化による香りの変化を防ぐため、なるべく早めに使い切るのが◎

 

練り香水はメンズにも人気|選ばれる理由とは?

練り香水というと、女性向けのアイテムというイメージを持たれがちですが、実は近年、メンズフレグランスとしての需要も高まっています。香水に不慣れな男性や、香りにさりげなさを求めるビジネスマンから注目されている理由をご紹介します。

 

香りすぎない=好印象につながる

ビジネスシーンや電車内など、香りが強すぎると逆にマイナスの印象を与えてしまうことも。練り香水は香りが控えめで、“近づいたときにほのかに香る”距離感が好まれる理由です。

 

ポケットやポーチに忍ばせられる手軽さ

練り香水は小さな缶やケースに入っており、ポケットにも収まるサイズ。

昼休みにさっと塗り直したり、外出先でも簡単にケアできる点は、ライフスタイル重視の男性にぴったりです。

 

アウトドアや趣味時間にも使える

自然由来の香料を使っている練り香水なら、アウトドアやスポーツの場面でも違和感なく使えます香水ほど構えず、ナチュラルに香りを楽しめるのが魅力です。

 

プレゼントにも選ばれている理由

デザイン性が高く、香りの種類も豊富なため、男性へのギフトとしても人気です。

例えばBLACKLETTERSのKUROMOJIシリーズは、和精油をベースにしており、男女問わず使いやすい香りです。

▶︎ KUROMOJI の香水はこちら

 

 

練り香水と液体香水の違いをさらに深掘り|どちらが自分に合う?

すでに簡単に比較表でご紹介しましたが、ここでは練り香水と液体香水の「香りの広がり方」「香料構成」「ライフスタイルへの合い方」などをもう少し詳しく掘り下げて解説します。

 

香りの広がり方と持続性

  • 液体香水

     アルコールによって香りがふわっと広がるため、第一印象に残りやすい。香料の濃度によって持続時間が異なり、オードトワレで約3〜5時間、パルファムなら5〜8時間程度持続。

  • 練り香水

     肌の上でじんわりと香るため、香りの広がりは限定的。ただし、汗や皮脂と混ざっても変質しにくく、“自分の周囲だけに香る”パーソナルフレグランスとして人気。

 

香料構成(トップ・ミドル・ラスト)の違い

  • 液体香水は「トップ→ミドル→ラスト」と香りが段階的に変化する構成が一般的。

     これにより、時間とともに香りの奥行きやドラマ性が感じられる。

  • 一方、練り香水は香りの変化が緩やかまたは一定で、使用時の香りが長く続く傾向にあります。これは、アルコールが使われていないため揮発が穏やかであることが要因です。

 

 

シーン別に見るおすすめの使い分け

シーン 向いている香水タイプ
ビジネス・接客 練り香水(香りが穏やか)
デート・イベント 液体香水(印象に残る)
リラックスタイム 練り香水(心地よさ重視)
パーティー・舞台裏 液体香水(華やかに香る)
 
 

どちらを選ぶべき?

どちらが優れているか、というよりも「どんな香りの楽しみ方をしたいか」によって選ぶのがポイントです。

  • 香水初心者や敏感肌の方、香りの強さが気になる方 → 練り香水

  • 香りの変化を楽しみたい、ファッションの一部として使いたい方 → 液体香水

ちなみに、BLACKLETTERSでは、練り香水だけでなく、パルファンやディフューザーなども展開しています。

▶︎ BLACKLETTERSの香水一覧はこちら

 

 

この記事を書いた人

堀口 智彦

埼玉県秩父市出身。大学在学中独学で洋服デザインを学ぶ。2007年に渡英しLCF卒業後帰国し自身のメンズブランドを設立。2015年にブランドを休止し、企業にてチーフデザイナーとして3年間従事。その後シルクと黒文字に出会い、現在は株式会社ISILKの代表取締役。

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