2025年版|日本の香水ブランドおすすめ6選【男女兼用・ナチュラル系も】

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「香水」と聞いて、フランスやイタリアの高級ブランドを思い浮かべる方も多いかもしれません。けれど今、日本国内でつくられた香水が、静かに、そして確実に注目を集めています。

 

その理由のひとつが、「香りをまとう理由」の変化です。

かつて香水は“誰かのために香るもの”という側面が強くありましたが、今は“自分自身の心地よさ”や“感性の表現”として香水を楽しむ人が増えています。

 

そして日本の香水は、まさにそうした価値観に寄り添う存在。

自然の香り、季節の移ろい、記憶をくすぐるような懐かしさ——。

華やかに主張する海外の香りとは違い、繊細で奥ゆかしい香りの層が、私たちの暮らしの中にそっと溶け込みます。

 

この記事では、2025年に注目したい日本の香水ブランドを6つ厳選してご紹介します。

ジェンダーレスで使えるもの、自然派志向の方にうれしいナチュラル系、香水が苦手な方にも使いやすい香りスキンケアなど、それぞれの個性が光るラインナップです。

次の香り選びに、“日本の香水”という選択肢を加えてみませんか?

 

 

 

日本の香水ブランドが注目される理由

海外ブランド全盛の時代から一転、なぜ今「日本の香水」が注目されているのでしょうか?その背景には、香りをめぐる価値観や生活スタイルの変化、そして日本ならではの感性と文化があります。

 

1. “静かに香る”を美徳とする感性

日本の香水は、強く主張するのではなく、そっと寄り添うように香るものが多いのが特徴です。これは日本人の「空気を読む」文化や、「香りをまといすぎない」控えめな美意識に深く根ざしています。

オフィスや日常の場でも使いやすく、“自分だけが感じる香り”という贅沢を楽しめるのが、日本製フレグランスの魅力です。

 

2. 自然との調和を重んじるものづくり

日本の香水ブランドには、国産の植物や自然素材を生かした香りが多く見られます。クロモジやヒノキ、ユズ、月桃など、和精油や天然素材の魅力を香りで表現することに長けているのも日本ならでは。

 

自然の恵みに感謝し、丁寧に抽出された香りは、人工的なフレグランスとは一線を画します。

 

3. 香道・お香文化から受け継ぐ“香りの文脈

日本には、古くから「香道」や「お香」といった香り文化があります。単なる消臭や装いとしてではなく、“香りを聞く”という精神性の高いアプローチが、現代の日本の香水にも息づいています。

香りをまとうことが“気分を整える行為”となる日本独自の美学は、今や海外からも注目されるほど。

 

 

2025年におすすめの日本の香水ブランド6選【感性×自然×個性】

ここでは、2025年に注目すべき日本発の香水ブランドを6つ厳選してご紹介します。性別や年齢を問わず、自分らしい香りを楽しみたい方におすすめです。

 

1. BLACKLETTERS(ブラックレターズ)|森の記憶とともに香る、黒文字精油フレグランス

埼玉・秩父の森に自生するクロモジを中心に、和の天然素材から香水を創り出すブランド。調香師が植物の“生きた記憶”を香りとして紡ぎ出し、心を整えるような繊細な香りが特徴。

  • 人気の香り:KUROMOJI(清らかな森林浴のような香り)、URAHA(しっとりとした樹の葉の余韻)、SORAIRO(空に抜けるような自由な香り)

  • 取扱商品:オードパルファン、フレグランススプレー、ディフューザー

  • サステナブルな製法・地域資源活用も高評価

秩父の森から生まれる、深呼吸する香水 – BLACKLETTERS

 

2. TOBALI(トバリ)|日本の美意識を香りに昇華

「静寂のなかに宿る美」をコンセプトに、日本の陰影や文学、季節の情景を香りで表現。シリーズ名「Hidden Japonism 834」は、富士山の標高(834m)を由来にするなど、日本文化への深いリスペクトが感じられます。

  • 特徴:香りにストーリーがある。現代アートのようなコンセプチュアルな世界観

  • 洗練されたパッケージでギフトにも人気

こちらのブランドはすでに休止されているみたいです。

 

3. APOTHEKE FRAGRANCE(アポテーケ フレグランス)|ライフスタイルに溶け込む香り

千葉県発。香水だけでなく、お香やキャンドル、ルームスプレーなど、空間づくりを提案する香りブランド。調香から製造まで一貫して自社で手がける職人スタイルが魅力。

  • 自然の恵みと都会的な洗練が共存する香り

  • インテリアや香りのレイヤリングが好きな人におすすめ

  •  

4. EDIT(h)(エディットエイチ)|朱肉の老舗が生んだ異色の香水

150年以上の歴史を持つ朱肉メーカー「日光印」が立ち上げた香水ブランド。香水の液体色やキャップ、パッケージすべてに“日本の工芸美”が宿る唯一無二のプロダクト。

  • 木の香り、墨の香りなど、懐かしさと新しさを感じる香調

  • 工芸やデザイン好きな人にファンが多い

 

5. J-Scent(ジェイセント)|“和の記憶”を呼び起こす香水

「和菓子」「金木犀」「紫陽花」「ほうじ茶」など、日本人の記憶に眠る香りをテーマにしたフレグランスシリーズ。海外にもファンが多く、日本の香り文化を広める先駆け的存在。

  • 香水初心者でも親しみやすいナチュラルな香り

  • シーンを選ばずデイリーに使える

 

 

 

【まとめ】香りを“自分のため”に選ぶ時代へ

香水はかつて「誰かに好印象を与えるためのもの」として使われてきましたが、いまやその役割は大きく変わりつつあります。香りは、自分自身の心を整え、気分をリセットしたり、深呼吸するきっかけになったりと、“自分のための時間”をつくるツールとして注目されるようになっています。

 

特に日本発のフレグランスブランドは、

・自然とのつながり

・文化的なストーリー

・静けさや余白といった美意識

などを大切にしており、強く主張するのではなく、そっと寄り添うような香りが多いのも魅力です。

 

BLACKLETTERSのように、森の香りをボトルに閉じ込めたような香水もあれば、SHELOOKのように肌で感じる香りというアプローチもあります。

香水を身につけることは、

「私はいま、こうありたい」

という、自分へのメッセージでもあります。

慌ただしい日常のなかで、ほんのひととき自分に還るために。

あなたも、日本の香りとともに、“香水のある暮らし”を始めてみませんか?

 

 

この記事を書いた人

堀口 智彦

埼玉県秩父市出身。大学在学中独学で洋服デザインを学ぶ。2007年に渡英しLCF卒業後帰国し自身のメンズブランドを設立。2015年にブランドを休止し、企業にてチーフデザイナーとして3年間従事。その後シルクと黒文字に出会い、現在は株式会社ISILKの代表取締役。

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