【2025年最新版】失敗しない化粧品OEM戦略|天然成分・処方設計・安全性テストの全知識

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化粧品OEM(受託製造)は、低コストかつ短期間で自社ブランドを立ち上げられる魅力的な手段です。

しかし、「思ったような仕上がりにならない」「販売後にクレームが出る」といった失敗例も少なくありません。

 

とくに天然由来やオーガニック志向の化粧品を目指す場合、成分選定・処方設計・安全性テストの3点を戦略的に設計することが、成功のカギを握ります。

 

本記事では、天然成分コスメのOEM/ODMに強みを持つBLACKLETTERSの事例も交えながら、失敗しない化粧品OEMの進め方を詳しく解説します。

 

 

化粧品OEM・ODMとは?基本構造と違い

  • OEM(Original Equipment Manufacturer)

    自社ブランドの商品を、他社に委託して製造する方式。設計は自社、製造は外注。

  • ODM(Original Design Manufacturing)

    商品の企画・設計・試作・製造までを一括で外注できる方式。自社に開発ノウハウがなくても商品化可能。

 

【OEMのメリット】

  • 初期投資が不要(設備費ゼロ)

  • 小ロットからスタートできる

  • 市場投入までが早い(3ヶ月〜)

  • 法規制や薬機法対応を任せられる

  •  

 

 

成功するOEM戦略①:市場に刺さる成分選定

化粧品OEMでまず重要なのが「どんな成分を使うか」。

以下の3ステップで、失敗しない原料選定を行いましょう。

1. 市場ニーズの分析

  • 敏感肌向け・エイジングケア・メンズ向けなど、誰の悩みに応えるかを明確に。

  • トレンド成分(ビタミンC誘導体、CICA、ナイアシンアミドなど)をチェック。

2. 法規制・安全性への適合

  • 化粧品表示名称(INCI名)の確認

  • SDS(安全データシート)でアレルゲン性や刺激性をチェック

3. 原料コストと品質のバランス

  • 天然由来成分は高コストになりがちですが、安定化処理技術(マイクロエマルジョン、複合防腐など)を活用すれば、天然性を保ちながらコストを抑えられます。

 

 

 

BLACKLETTERSの事例:クロモジ精油×コスト最適化の成功例

私たちが展開するフレグランスブランド「BLACKLETTERS」では、

天然のクロモジ精油をメインに配合したナチュラル香水を開発。

しかし精油は高コスト・安定性に課題がありました。そこで、

 

  • マイクロエマルジョン技術で分散性を向上

  • 精油比率を50%→70%にUPしつつ、原価25%カットに成功

 

香りの深み・ナチュラルさを両立させながら、商業的にも成立するバランスを実現しました。

 

▶︎ BLACKLETTERSの香水を見る(KUROMOJIなど)

 

 

 

成功するOEM戦略②:ODM処方設計の進め方

「OEMは製造だけ」ですが、設計から任せたい場合はODMが有効です。

処方開発では以下の観点が重要です:

  • 使用感/香り/質感がブランドコンセプトと一致しているか

  • ターゲットにとって魅力的な差別化要素があるか

    • 例:秩父産のクロモジや酒粕を使った独自素材

  • 小ロット〜量産まで安定配合できるか

  • 開発段階でユーザーテストを実施できる体制があるか

処方を決めてから完成まで「最短3ヶ月〜半年」が目安です。

 

 

成功するOEM戦略③:安全性テストで信頼性を高める

製品化において、安全性の裏付けは欠かせません。

特に敏感肌向け・オーガニック系では以下のテストが有効です。

  • パッチテスト(48h皮膚刺激評価)

  • HRIPT(累積刺激・アレルギー確認)

  • 微生物試験・防腐テスト

  • 眼刺激性試験(アイクリーム・まつげ美容液など)

OEMメーカーと連携し、第三者試験機関のデータ取得まで一貫管理できるかがポイントです。ただこれをやるのにかなりのお金がかかってきます。

 

天然由来・オーガニック化粧品の注意点

自然派ブランドで差別化を図る際には、以下のような設計課題に注意を。

  • 原料ロットごとの成分変動に対応できるか

  • 天然防腐のみで十分な保存性が確保できるか

  • 天然香料によるアレルゲン表示に配慮できているか

  • JAS/COSMOSなどオーガニック認証と合致するか

 

OEM開発の進行フローとKPI管理

  1. 商品企画とターゲット設定

  2. 成分・仕様書の作成

  3. 処方設計と試作(ODM対応)

  4. 安全性テストと薬機法チェック

  5. 製造・充填・パッケージング

  6. 発売・販売後レビューと改善

それぞれのステップで「試作回数/合格率/不良率」などKPIを定めることで、

プロジェクトの透明性と進行スピードが格段に上がります。

 

まとめ|OEM成功の鍵は「設計力」と「相手選び」

化粧品OEMは、設計・開発・製造のパートナー選びで成果が大きく変わります。単なる製造委託ではなく、ブランドの世界観や顧客の悩みに寄り添った設計力が、「選ばれるコスメ」づくりには不可欠です。

 

BLACKLETTERSでは、天然素材・香り・肌へのやさしさにこだわったOEM開発も支援しています。

小ロット/試作からのご相談も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

 

👉 今すぐ無料で相談/お見積りを依頼する(化粧品OEMサービスページへ)

 

 

 

この記事を書いた人

堀口 智彦

埼玉県秩父市出身。大学在学中独学で洋服デザインを学ぶ。2007年に渡英しLCF卒業後帰国し自身のメンズブランドを設立。2015年にブランドを休止し、企業にてチーフデザイナーとして3年間従事。その後シルクと黒文字に出会い、現在は株式会社ISILKの代表取締役。

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