失敗しない化粧品OEM戦略

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化粧品業界では、OEM(受託製造)を活用した製品開発が広く行われています。

しかし、「失敗しない化粧品 OEM」を実現するには、単なる委託ではなく、成分選定➡️ODM処方設計➡️安全性テストの各工程を戦略的に組み立てることが不可欠です。

 

特に「天然成分化粧品」の開発には、原料の安定性と法規制への対応が求められ、緻密な設計力が差別化の鍵を握ります。

 

本記事では、化粧品 OEM 成分選定から安全性テストODM 処方設計にいたる最前線のノウハウを、具体例を交えて網羅的に解説します。

 

 

化粧品 OEM とは?基本の仕組みとメリット

  • OEM(Original Equipment Manufacturer):自社ブランドの製品を他社に委託して製造

  • ODM(Original Design Manufacturing):企画段階から処方設計と試作を行い、設計→製造までを一気通貫

  • メリット

    • 開発コスト削減(設備投資不要)

    • スピード市場投入(最短3ヶ月程度)

    • 法規制(薬機法・表示名称)対応の委託化

 

成功する成分選定|化粧品 OEM 成分選定の3ステップ

  1. 市場ニーズ調査

    • ターゲット(敏感肌・エイジングケアなど)に合わせた成分トレンドを把握

  2. 法規制・安全性確認

    • INCI表示、化粧品表示名称、添加物規制をクリア

    • サプライヤー安全データシート(SDS)で刺激性・変異原性をチェック

  3. コストバランス最適化

    • 天然由来×安定化技術の組み合わせで、原料単価を20〜30%圧縮

      (例)複合防腐システム(天然由来防腐剤+微量の合成防腐剤)で、100%天然だけでは難しい長期保存を可能にしつつ、従来の合成防腐剤単独運用に比べてコストを25%ダウン

 

ケーススタディ:BLACKLETTERS

当社フレグランスブランド BLACKLETTERS では、天然のクロモジ精油をコア成分に採用し、同時にマイクロエマルジョン技術で香料の分散性を向上。

結果として、天然精油比率を従来品の50%から70%に高めながら、原料コストは約25%抑制することに成功しました。限定品ならではの高付加価値を維持しつつ、量産時のコストバランスも最適化しています。

 

BLACKLETTERSの詳細はこちら

 

 

ODM 処方設計の要点|差別化できる設計戦略

  • 製品コンセプトとの一致:香り・テクスチャ・使用感をターゲット像に合わせて設計

  • 競合製品との差別化:独自原料(例:国産コメヌカエキス)の活用

  • 品質安定性の担保:小ロット・中ロット間での配合再現性を試験

  • フィードバックループ:試作➡️パネルテスト➡️改良➡️最終処方のサイクル

 

 

 

安全性テストで失敗を防ぐ|必須試験と実施の流れ

  • パッチテスト:48時間貼付―刺激性評価

  • HRIPT:累積刺激性・アレルギーリスク評価

  • 微生物試験:保存安定性・防腐性能の確認

  • 眼刺激性テスト(アイケア製品向け)

  • 実施方法

    • 外部認定機関(例:◯◯試験センター)との連携

    • 報告書取得までのスケジュール管理

 

天然成分化粧品開発の注意点

  • 原料ロット差の吸収:産地・収穫時期による成分変動を許容範囲に抑える

  • 防腐剤代替の限界:天然エキスのみでは防腐性能が不十分なケースも

  • 天然香料のアレルゲン:エッセンシャルオイルの含有率管理

  • オーガニック表示:JAS/COSMOS規格との適合性

 

失敗しない OEM プロジェクト進行管理

  1. 企画・ターゲット策定

  2. 成分選定&仕様書作成

  3. ODM処方設計&試作調整

  4. 安全性テスト&薬機法申請

  5. 製造ライン確保&量産管理

  6. 市場投入後のフィードバック収集

  • ポイント:各フェーズで「KPI(例:試作回数、テスト合格率、量産不良率)」を設定し、透明性の高い進行管理を徹底。

 

まとめ

「失敗しない化粧品OEM」を実現するには、成分選定➡️ODM処方設計➡️安全性テストの各フェーズで、専門性と透明性を持ったパートナー選びが不可欠です。

 

天然成分化粧品の開発背景や法規制を踏まえた設計力が、ブランドの信頼性と差別化を生み出します。

 

👉 今すぐ無料で相談/お見積りを依頼する(化粧品OEMサービスページへ)

 

 

 

この記事を書いた人

堀口 智彦

埼玉県秩父市出身。大学在学中独学で洋服デザインを学ぶ。2007年に渡英しLCF卒業後帰国し自身のメンズブランドを設立。2015年にブランドを休止し、企業にてチーフデザイナーとして3年間従事。その後シルクと黒文字に出会い、現在は株式会社ISILKの代表取締役。

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