香水と香水瓶とアート
瓶生産の背景
以前ファッションと香水について触れましたが、今回は香水瓶とはアートなのか?について語りたいと思います。
前回はグラースが栄えるに伴い、香料会社やクリスタル製造会社の話をした際、いまでも人気のバカラグラスで有名なバカラについて触れました。香水と聞くと高級感があるガラスボトルが印象的です。そのガラス瓶に関しては色々なデザインの型やキャップが存在します。ガラス瓶の凹凸感をデザインしたり、キャップ部分を異素材で製作したり、または彫刻のようにアートとして表現したり、色々な香水瓶の歴史があります。
どれもデザインセンスに優れています。
ヨーロッパの瓶で特徴的なのは角が鋭角なもので、見た目がスッキリしてスタイリッシュに見えるのが特徴的です。
しかし、日本でそのような海外の瓶を探したり、作ろうとすると、日本独自の規制があるようで、角が鋭角なものは割れの原因や怪我をする危険性があるため日本では作ることができません。
日本のガラスメーカー
なおかつ日本のガラスメーカーは年々少なくなり、今は2社くらいと聞いています。
2019年までは外国人観光客の影響で化粧品業界は過去最高売上を作ったところもあったそうですが、コロナ禍により現状は厳しい状況です。上記の理由から化粧品もそうですが、容器の制約がかなりあり、デザインで差をつけることが難しいのが日本の現状です。
オリジナルで瓶なんかを作った日には金型だけで100万以上かかります。原価償却することが難しいのが現状です。
このように日本で、ガラスを自由自在に扱うことは不可能に近いです。そのため加色以外に方法はありません。
プラスチックボトルと瓶
化粧品業界ではプラスチック製のボトルが多く見られるのも、ガラスより小回りが効くという理由と安いという理由で選ばれていましたが、近年はサスティナブルの影響を受け脱プラスチックをがかけ再生プラスチックなど、色々な開発が進められています。
ではなぜ香水は瓶以外で売っていないのか?ご存じでしょうか?
それは香料が一番の理由です。
香料はプラスチック製だと漏れたり、物質を溶かしてしまう可能性があります。そのため、基本的に瓶に入っています。
昔はプラスチック製の容器はあまりなかったので、瓶が主流になっていました。
江戸切子とは
江戸切子は江戸時代から続き日本の伝統工芸として日本の文化の1つになっています。
江戸時代後期、江戸大伝馬町でビードロ問屋を営む加賀屋久兵衛らが、南蛮人により持込まれた海外のガラス製品に、切子細工を施したのが「江戸切子」のはじまりといわれています。 加賀屋久兵衛発行の引き札(カタログ)には当時の扱っていたガラス製品の数々が紹介されており、食器のほか、理化学用・日用品・金魚鉢など、江戸期には多くのガラス製品の商いが行われていたことがわかります。 こうした歴史やその頃に培われた技術が、現代に至るまで「江戸切子」として伝承されています。(引用)
日本の伝統工芸江戸切子も香水瓶として、展開できたら面白そうな気がしますが、色々と制約があるのかもしれません。
なかなか制約の中でのものづくりはブランディングや広告がものを言う時代にはなってきましたが、ITが進むにつれより広くの方に知ってもらえる機会は逆に増えてきたように感じます。
ジャンポールゴルチェが以前発表したミロのヴィーナスのような女性の体を象徴としたデザインの瓶は斬新でした。
シャネルのNo.5は安定的なデザインでもあります。ファッションと切ってもきれない香水産業。
女性の魅力を引き出す洋服と香水はアートからインスパイアされ、デザインされているなのかもしれません。
最近では上記で挙げた制約のためなかなか瓶でブランドを主張することができなくなりましたが、もっと違った形の差別化が行えるようなデザインを考えられるようにするため色々なものに触れながら、刺激をもらいながらいい商品を世の中に出してきたいと思う今日この頃です。
日本の自然から抽出された天然の恵み
エッセンシャルオイル ユズ 5ml
商品紹介
柚子 ユズ 学名:Citrus Junos
抽出部位:果皮 抽出方法:水蒸気蒸留法 原産地:高知
日本では古くから栽培されてきた、馴染み深い香りの柚子。一般的に精油は圧搾法で抽出されるものが多いが、水蒸気蒸留法で抽出した精油は光毒性等の心配もなく圧搾法とは全く違った香りを楽しめる。
天然100%のエッセンシャルオイルになります。
【エッセンシャルオイル(精油)の楽しみ方】
[芳香浴]
①カップやボウルにお湯をはります(40〜50℃くらい)
②お湯に精油を1〜3滴垂らします。
[お風呂]
①精油を1〜5滴植物油やバスソルトに混ぜます。
②①をバスタブに入れてよくかき混ぜ、入浴します。
[マッサージ・スキンケア]
①植物油に精油を加えます。
※精油の濃度がボディ用は1%未満、フェイス用は0.5%を目安にお作りください。植物油10mlに精油2滴、濃度は1%です。
②①をよく混ぜます。
③②を適量手に取り、両手で温めてから気になる部分のマッサージやスキンケアに使用します。※余ったオイルはすぐに酸化してしまいますので、遮光瓶に入れて保管し、できるだけ早く使い切ることをお勧めします。
Blacklettersの精油3ml、5mlのボトルの1滴の目安は約0.05mlです。
日本の自然から抽出された天然の恵み
エッセンシャルオイル スギ 5ml
商品紹介
杉 スギ 学名:Cryptomeria Japonica
抽出部位:葉 抽出方法:水蒸気蒸留法 原産地:南会津
日本原産で古くから植林されていたこともあり、日本各地でみられる。まっすぐに伸び硬さも十分あることから建築材や工芸材として広く使われてきた。
天然100%のエッセンシャルオイルになります。
日本の自然から抽出された天然の恵み
エッセンシャルオイル ハッカ 5ml
商品紹介
薄荷 ハッカ 学名:Mentha Arvensis
抽出部位:葉 抽出方法:水蒸気蒸留法 原産地:北海道
日本に自生する和種ハッカ。主成分のメントールがペパーミントの1.5倍と多く、より強い清涼感がある。主産地は北海道で夏と秋に淡紅紫色の唇型の花を咲かせる。
天然100%のエッセンシャルオイルになります。
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