「富士山とコンビニ」だけじゃない!埼玉・秩父にもある“絶景×日常”スポットとは?
SNSで話題沸騰の「富士山×コンビニ」の構図
近年、SNSや海外観光客の間で人気を集めている「富士山とコンビニ」の写真スポットをご存知でしょうか?山梨県内の某所では、富士山をバックにコンビニが佇む非日常的な風景が“インスタ映え”すると話題になり、連日外国人観光客が列をなしています。
ただし、その急激な注目度ゆえに近隣住民とのトラブルも発生。ついには景観保護のためにバリケードが設置され、自由な撮影が制限される事態にまで発展しました。
日本の観光地にとって「映えるスポット」が経済にもたらす影響は大きい一方で、地域との共存も大きな課題となっています。
実は秩父にもある?「武甲山×コンビニ」の絶景構図
そんな「富士山×コンビニ」に負けずとも劣らないスポットが、埼玉県秩父市にもあるのをご存知でしょうか?
それが、“秩父の富士山”とも呼ばれる「武甲山(ぶこうさん)」と、地元のコンビニが生み出す、どこかノスタルジックでユニークな風景です。
武甲山を背景にしたコンビニの景色は、まさに「日常と非日常の融合」。派手さはないけれど、日本の原風景を感じさせる静かな魅力にあふれています。
武甲山とは? 〜秩父のアイデンティティを象徴する山〜
標高1,304mを誇る武甲山は、秩父市のシンボルともいえる存在。三角形の山容が特徴的で、晴れた日には市内のどこからでもその姿を望むことができます。
しかし、現在の武甲山の姿は、かつてとは大きく異なります。実はこの山、明治時代から石灰岩の採掘が盛んに行われ、山の北側が大きく削られているのです。
この石灰岩はセメントの原料として使われ、東京の高層ビルや高速道路、新幹線など、日本の近代化を支えた重要資源。
かの実業家・渋沢栄一も、秩父のセメント産業に大きな関心を寄せたといわれています。つまり武甲山は「観光地」というより、産業と歴史が深く刻まれた“生きた地層”ともいえる存在なのです。
富士山との違いが面白い!火山と石灰岩のストーリー
富士山はご存知の通り、日本を代表する火山。約10万年前から火山活動を続けており、その最終噴火は1707年の「宝永噴火」です。一方の武甲山は、3億年前の古生代に海底で生まれたサンゴや貝殻の堆積によって形成された石灰岩の山。つまり、火山ではなく“海から生まれた山”なのです。
富士山が「火と天」の象徴だとすれば、武甲山は「地と時間」の象徴。この対比こそが、秩父の山が持つ深い魅力の一つです。
「武甲山×コンビニ」の絶景スポットとは?
そんな武甲山とコンビニが並ぶ構図が見られるスポットは、秩父市内のとある交差点付近。武甲山が堂々とそびえ、手前にコンビニの看板が映える瞬間は、静かな感動を覚えるほど。
まるで「日常の中に神々しさが宿る」ような、不思議な空気が流れています。この場所はまだ観光客にはあまり知られていない“穴場”。混雑もなく、静かに写真を撮ることができるのも嬉しいポイントです。
外国人観光客にも人気の予感
日本各地でインバウンドの受け入れが進むなか、「映える写真スポット」は旅先選びの大きな要素のひとつ。
秩父には武甲山だけでなく、渓谷や古民家、神社仏閣といった風情ある景色が数多く残っています。
特に、自然・文化・産業が融合するこのエリアは、ただの観光地ではなく“物語性のある体験”ができる場所として、今後外国人にも注目される可能性を秘めています。
BLACKLETTERSの香りが伝える、秩父の山の記憶
私たちBLACKLETTERSでは、この武甲山のふもとに広がる森の恵みから「クロモジ精油」などの天然香料を抽出し、香水やキャンドル、練り香水といった香りのプロダクトを生み出しています。
精油の一滴には、何万年もの時間をかけて形づくられた秩父の地層、そこに根を張る植物、そして私たちの記憶が凝縮されています。「武甲山×コンビニ」の静かな風景と同じように、BLACKLETTERSの香りもまた、“日常に潜む物語”をそっと思い出させてくれる存在でありたいと願っています。
気になる方は、ぜひ公式サイトをのぞいてみてください。
次にバズるのは「武甲山×コンビニ」かもしれない
SNSで人気を集めた「富士山×コンビニ」のように、日本にはまだまだ魅力的な絶景が眠っています。埼玉・秩父の「武甲山×コンビニ」も、そのひとつ。
火山と石灰岩、観光と産業、インスタ映えと地域の物語——。すべてが交差するこの地で、あなたも新たな視点を見つけてみませんか?
秩父に訪れた際は、ぜひ武甲山を背景に写真を一枚。そして香りの記憶も、BLACKLETTERSで持ち帰ってください。
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