株式会社ISILK

シルクアレルギーとは?症状・原因・対策を素材の専門家が解説

「シルクは肌にいいと聞いたのに、かゆくなった」「シルクを使ったらじんましんが出た」——こういった声を耳にすることがあります。

シルクは肌に優しい素材として知られていますが、体質によってはアレルギー反応を起こす可能性があります。

 

この記事では、シルクアレルギーの症状・原因・対策について、シルク製品を製造するISILKが正直に解説します。

 

 

シルクアレルギーは存在するのか

結論から言うと、シルクアレルギーは存在します。ただし、発症率は他の繊維アレルギーと比べると低く、シルクは多くの人にとって肌への負担が少ない素材です。

 

シルクが「肌にいい」と言われる理由は事実ですが、すべての人に合うわけではありません。特に以下の成分に対してアレルギーを持つ方は注意が必要です。

 

シルクアレルギーの主な症状

シルクに触れた後、以下のような症状が出た場合はアレルギーの可能性があります。

症状 特徴
かゆみ・かぶれ 接触部位(肌が触れた場所)に起きる
じんましん 赤い膨らみが皮膚に出る
赤み・発疹 接触部位が赤くなる
湿疹 繰り返し使用で悪化することも
まれに呼吸器症状 重度のアレルギーでは咳・息苦しさも

症状が出るタイミングは、接触後すぐ(即時型)から数時間〜数日後(遅延型)までさまざまです。

 

 

 

シルクアレルギーの原因物質

① セリシン(絹糸固有のタンパク質)

シルク繊維の外側を覆うタンパク質「セリシン」がアレルギーの主な原因とされています。

精練(せいれん)という工程でセリシンを除去した生地では反応が起きにくい場合がありますが、セリシンが残った状態の生糸・未精練シルクでは反応が出やすい可能性があります。

 

② 染料・加工剤

シルク自体ではなく、染色に使われた染料や防縮加工剤に反応するケースも多くあります。特に鮮やかな色のシルク製品や、特殊加工が施されたものは注意が必要です。

 

③ 蚕のたんぱく質

蚕(かいこ)のサナギのたんぱく質が繭に微量残っている場合、これに反応するケースもあります。

 

④ フィブロイン

セリシンを除去した後に残る内部繊維「フィブロイン」に対してアレルギーを持つ方も、まれにいます。

 

アレルギーが起きやすい人の特徴

  • アトピー性皮膚炎がある
  • 敏感肌・乾燥肌
  • 他の繊維(ウール・ナイロンなど)でアレルギー歴がある
  • 蚕・ガの仲間(鱗翅目)に対するアレルギーがある
  • 食物アレルギー(特に絹に近いタンパク質構造を持つ食品)がある

ただし、これらに当てはまる方でも問題なくシルクを使用できることが多いため、事前に断定せず、少量・短時間から試してみるのがおすすめです。

 

対策と選び方のポイント

① まずパッチテストをする

腕の内側などの敏感な部分に小さく当てて、24〜48時間様子を見ます。かゆみ・赤みが出なければ使用できる可能性が高いです。

② 精練済みのシルクを選ぶ

セリシンを除去した精練済みシルクは、未処理のシルクより反応が出にくい場合があります。製品の素材説明を確認するか、販売元に問い合わせてみてください。

③ 染料・加工剤に注意する

無染色・無加工のシルクや、低刺激染料を使用したシルクを選ぶと安心です。特に肌への直接接触が多いインナーやパジャマでは重要です。

④ 国産シルクを選ぶ

国産シルクは製造工程の透明性が高く、使用染料や加工剤の情報が確認しやすいです。不明な加工剤が使われているリスクが低い点も安心材料のひとつです。

⑤ 洗濯後に使用する

新品のシルク製品には仕上げ加工剤が残っていることがあります。最初の使用前に一度洗濯してから使うと、余分な加工剤を落とせます。

 

病院に行くべき場合

以下の症状が出た場合は、すぐに使用を中止し皮膚科・アレルギー科を受診してください。

  • 症状が広範囲に広がる
  • かゆみや発疹が強く、改善しない
  • 顔や口の周りが腫れる
  • 呼吸が苦しい・動悸がする
  • 発熱を伴う

特に呼吸器症状や顔の腫れは、アナフィラキシー(重篤なアレルギー反応)の可能性があるため、速やかに救急対応が必要です。

 

まとめ

  • シルクアレルギーは存在するが、発症率は低い
  • 主な原因はセリシン・染料・加工剤
  • 症状はかゆみ・じんましん・赤みなど
  • 対策はパッチテスト・精練済みシルク・国産シルクの選択
  • 重篤な症状(呼吸困難・顔の腫れ)は即受診

シルクが「肌にいい」素材であることは事実ですが、体質によっては合わないこともあります。不安な方はパッチテストから始め、症状が出た場合は専門医に相談してください。

 

 

 

ISILKのシルクブランド

SHELOOKは、冷えやむくみに悩む方に向けた、秩父発のシルクブランドです。シルク本来の体温調節・吸湿性を活かし、身体を内側から整えることを目指しています。製造工程の透明性を大切にしており、素材や加工に関するご質問はお気軽にお問い合わせください。

→ SHELOOKを見る
→ お問い合わせ

また、秩父に自生するクロモジを主役にしたフレグランスブランドBLACKLETTERSでは、サンプルセット(3種・¥990)から秩父の素材の世界観を体験いただけます。

→ BLACKLETTERSのサンプルセットを試す(¥990)

 

関連記事

 

この記事を書いた人

堀口 智彦

埼玉県秩父市出身。大学在学中独学で洋服デザインを学ぶ。2007年に渡英しLCF卒業後帰国し自身のメンズブランドを設立。2015年にブランドを休止し、企業にてチーフデザイナーとして3年間従事。その後シルクと黒文字に出会い、現在は株式会社ISILKの代表取締役。

この著者の記事一覧

コメントは受け付けていません。

関連記事RELATED ARTICLE

秩父の自然の恵みから、癒しの香りを体験

ご購入はこちらから ご購入はこちらから arrow_right
PAGE TOP