木から生まれた“黄色の力”―キハダ(黄柏)の驚きの効能とは
自然の恵みから生まれたスキンケア・ヘルスケア原料として、近年再注目されている植物があります。それが「キハダ(黄柏/オウバクエキス)」です。
今回は、秩父の自然と技術が詰まったキハダ配合の製品をご紹介しながら、「キハダとは何か」「どんな効果があるのか」、そして「BLACKLETTERSで取り扱うキハダ関連商品」について詳しくご紹介します。
キハダとは?
キハダはミカン科の落葉高木「Phellodendron amurense」(フェロデンドロン・アムレンセ)で、日本では「黄柏(おうばく)」という漢方名でも知られています。樹皮の内側が鮮やかな黄色をしているため「キハダ(黄肌)」と呼ばれるようになりました。
アゲハチョウの幼虫が葉を食べて育つことでも知られ、自然との深い関わりを感じさせる植物です。
主成分ベルベリンとその効能
キハダの薬効の中心成分「ベルベリン」は以下のような効果があることで知られています:
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抗菌作用:アクネ菌や黄色ブドウ球菌など肌トラブルの原因菌を抑制
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抗炎症作用:ストレスや紫外線による肌の炎症を緩和
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整腸・健胃効果:苦味成分によって胃液や唾液の分泌を促し、消化をサポート
長野発・伝統の民間薬「百草丸」の主原料
キハダは、長野県では「百草(ひゃくそう)」と呼ばれ、古くから胃腸薬として親しまれてきました。特に有名なのが「百草丸」。
キハダの成分が胃腸を整え、下痢や胃もたれの改善に使われてきた歴史があります。

化粧品成分としての実力
キハダの抽出エキス(オウバクエキス)は、化粧品原料として以下のような効果が認められています:
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ニキビの原因菌抑制(アクネ菌など)
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紫外線(UVA/UVB)の防御機能:天然由来で安心して使えるUVケア成分
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肌荒れ・赤み・炎症を抑える抗炎症作用
これらの特性から、洗顔料・日焼け止め・石鹸などに配合されることが増えています。
キハダの力を活かした秩父の2商品
この貴重な植物「キハダ」を活かして開発された商品が、秩父樹液生産協同組合によって作られています。ISILKでは、以下の商品をセレクトし、BLACKLETTERSブランドにてお取り扱いしております。
1|キハダのにがみ 炭酸サイダー(清涼飲料水)
秩父の名水「毘沙門水」と、爽やかなカボス果汁、そしてキハダの苦味成分をブレンドした、新感覚のオーガニック炭酸飲料。甘すぎず、ほんのりビターな味わいは胃腸を整え、気分もすっきり。
2|キハダのボディーソープ(医薬部外品)
秩父の自然素材と日本薬科大学の共同研究から生まれた医薬部外品ボディーソープ。抗菌・抗炎症成分としてのキハダエキスを活用し、体臭やニキビの原因菌を防ぎます。


自然の恵みとテクノロジーを融合させた製品開発
秩父という豊かな自然に囲まれた地域で、伝統と現代科学が融合したプロダクト開発が進んでいます。キハダはまさにその象徴ともいえる素材です。
BLACKLETTERSでは、こうした地域資源を活かしたサステナブルな商品を厳選し、「美と健康の未来」を日々の暮らしに取り入れるお手伝いをしています。
まとめ
キハダ(黄柏/オウバクエキス)は、古くから日本の民間療法や漢方で重宝されてきた成分です。胃腸を整える作用や、肌トラブルの予防・改善に有効で、化粧品・飲料・医薬部外品など幅広い分野で活用されています。
BLACKLETTERSでは、こうした伝統的な自然素材に着目し、秩父ならではの恵みを商品化することで、日本の良いものを次世代へとつなげていきます。ぜひこの機会に、木から生まれた黄色の力を体感してみてください。
【ちちぶもりのめぐみ】森のサイダー きはだのにがみ 4本セット
1320円(税込)
秩父の多様な自然が育んだキハダの木から取れるエキスと毘沙門水で自然のサイダーを作りました。
<キハダとは>
秩父の森に自生していて、みかん科の落葉高木です。幹の直径は平均30〜40センチ、秩父の森に多く自生しており、現在は育成も始まっております。古くから大変重宝されてきた木で花からは蜜が取れ、白い材は床柱、家具、寄木細工などに使われてきました。
商品紹介
【ちちぶもりのめぐみ】きはだのボディーソープ
1650円(税込)
キハダの樹皮の内側があざやかな黄色をしていることからキハダと名付けられました。
これを乾燥させたものが「黄柏(オウバク)」キハダが細菌の感染や虫害から守る働きをしています。
木肌には抗酸化性などにより皮膚の老化防止やキハダ樹脂の独特のヌメリ成分(多糖類)により高い保水性の作用があることがわかってきました。
本商品はこういったキハダの効用を生かすため開発された商品になります。