図解】精油の抽出方法3つを徹底解説|和精油BLACKLETTERSが生まれるまで
はじめに|精油はどうやって作られるのか?
アロマや香水、自然療法に欠かせない「精油(エッセンシャルオイル)」。
自然の香りが凝縮されたこのオイルは、どのように作られているのでしょうか?
本記事では、精油の基礎知識から代表的な抽出方法3つ、そして日本の自然が育む「和精油」の可能性まで、図解とともにわかりやすく紹介します。
エッセンシャルオイルとは?
精油(エッセンシャルオイル)とは、植物の葉・花・果皮・樹皮・根などから抽出される天然の香り成分です。
わずかな量に濃縮された香りは、私たちの心身にさまざまな作用をもたらします。
香水の世界では香りの軽さによって「トップノート」「ミドルノート」「ラストノート」と分類され、軽い香りはトップノート(最初に香る)、重い香りはラストノート(最後に残る)として使われます。
精油の抽出方法3つを比較【図解】
下記の表に、代表的な3つの精油抽出方法をまとめました。
📊 精油抽出法の比較表
抽出方法 | 対象植物 | 特徴 | メリット | 注意点 |
---|---|---|---|---|
水蒸気蒸留法 | 葉・木・花 | 熱と蒸気で成分を抽出 | 芳香蒸留水も得られる | 熱に弱い成分は不向き |
圧搾法(冷却圧搾) | 柑橘系の果皮 | 果皮を物理的に絞る | 香りがフレッシュ・加熱なし | 酸化・光毒性に注意 |
溶剤抽出法 | 花など繊細な植物 | 溶剤で香り成分を抽出 | 繊細で美しい香り(アブソリュート) | 溶剤残留に配慮が必要 |

① 水蒸気蒸留法|もっとも一般的な方法
水を沸騰させた蒸気を植物に通し、香り成分を含んだ蒸気を冷やして精油を抽出する方法です。
📌 特徴:
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多くの精油(ラベンダー・ローズマリー・クロモジなど)に使われる
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蒸留後の水(芳香蒸留水)も化粧水などに利用可能
🧪 こんな植物に向いています:
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ハーブ類、葉、枝、木部、根など
② 圧搾法|柑橘系の精油はこれ
オレンジやレモンなどの果皮を物理的に圧搾し、精油を取り出す方法です。
熱を使わないため、果実そのもののフレッシュな香りが得られます。
📌 特徴:
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香気成分が変質しにくい
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アロマ初心者にも親しみやすい香りが多い
🧪 注意点:
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光毒性のある成分(フロクマリン類)を含む場合あり
③ 溶剤抽出法|香り重視の高級精油
ジャスミンやチュベローズのようなデリケートな花は熱に弱いため、
揮発性の溶剤を使って香り成分を抽出します。
📌 特徴:
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得られるのは「アブソリュート」と呼ばれる極上の香り
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香水業界で重宝される
🧪 注意点:
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溶剤の残留リスクがあるため、敏感肌の人は使用に注意
和精油の魅力と可能性|秩父から世界へ
現在、世界的に精油資源が減少する中で、持続可能な精油生産が注目されています。
私たちBLACKLETTERSでは、埼玉・秩父の自然から生まれる「和精油」を活用した香りづくりを行っています。
🌿 例えば…
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クロモジ:甘くやさしいウッディな香り(森林浴のようなリラックス感)
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ヒノキ:清涼感と深呼吸を誘う香り
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ユズ:柑橘系の中でも和の落ち着きがある香り
BLACKLETTERSでは、これらの和精油を使った香水・アロマオイルを展開中です。
香りを通じて、日本の自然と暮らしの調和を感じてみてください。
まとめ|精油を知ることは、自然とつながること
精油は、ただの「いい香り」ではありません。植物の命が凝縮されたエッセンスであり、古代から人々の癒しや文化に寄り添ってきました。
抽出方法の違いを知ることで、自分に合った香りや使い方が見えてくるかもしれません。ぜひ、和精油の魅力と共に、あなたの生活に香りを取り入れてみてください。