秩父の森から生まれるメープルの恵み|カエデ樹液と持続可能な森林再生の循環モデル

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はじめに|「樹液」は未来の資源

森を守る方法は、木を植えることだけではありません。

秩父では、木を生かしながら育てていく「循環の森づくり」が始まっています。

 

その象徴が、カエデの樹液

メープルシロップとして知られるこの天然資源は、食や化粧品、観光、地域経済をつなぐ未来のキープレイヤーです。

 

本記事では、カエデの樹液が秩父でどのように活用されているのか、森と経済の共存を目指すプロジェクトの全貌をご紹介します。

 

 

 

カエデの樹液とは?|秩父産メープルの栄養価と可能性

秩父のカエデから採れる樹液は、カナダ産のメープルシロップと比べてもカルシウム・カリウムなどのミネラルが非常に豊富



希少価値が高く、栄養成分の分析結果からも注目されています。

この樹液は、以下のような用途で地域に還元されています:

  • メープルシロップ・メープルキャンディーなどの食品

  • 化粧品の保湿・整肌原料としての活用

  • 観光体験(樹液採取ツアー・MAPLE BASEカフェ)

 

 

 

森を守る方法|「伐らない林業」の挑戦

秩父では1990年から、秩父百年の森プロジェクトがスタート。

このプロジェクトは、「伐る林業」と「伐らない林業」の両輪で、森を守りながら資源を活かすモデルを構築しています。

 

カエデは、樹液を採取しても木を伐採する必要がないため、毎年再利用できる“循環型資源”

年に1~2回、参加型の採取体験も行われており、地域と観光、教育が融合した活動として広がりを見せています。

 

👉 秩父百年の森プロジェクト

 

 

MAPLE BASEとサーキュラーエコノミーの実装

秩父のMAPLE BASEでは、地元のメープルと蜂蜜を使ったパンケーキやスイーツを提供するカフェを運営。

地域資源を「食」に変換し、訪れる人々にその恵みを直接届けています。

 

今後は、メープル採取の見学ツアーや製品開発体験のプログラムも予定されており、森林と人、経済が循環する場としての可能性が広がっています。

 

 

メープルプロジェクトの拠点作りや樹液採取を見学できるエコツアーなど情報やサービスを提供していく予定みたいなので興味がある方はチェックしてみてください。

 

 

キハダや他植物との連携|化粧品原料の可能性

秩父では、カエデに加えてキハダ(黄檗)やクロモジなども、森林資源として注目されています。

 

  • キハダの樹皮:殺菌作用があり、スキンケア・漢方薬原料として使用

  • クロモジ精油:香り製品やアロマウォーターに展開(例:BLACKLETTERS)

 

私たちISILKも、これらの自然由来素材を活かした化粧品や香りプロダクトの開発を進めており、秩父ならではの唯一無二の価値を商品に乗せて世界に届けたいと考えています

 

木から生まれた“黄色の力”―キハダ(黄柏)の驚きの効能とは

 

キハダの商品はこちら

 

 

まとめ|森と生きる。未来をつくる。

秩父の森林再生は、ただの保全活動ではありません。森の恵みを活かして循環させ、地域を元気にする「サーキュラーエコノミーの実践」です。

 

カエデの樹液、クロモジの精油、キハダの樹皮──。それらはすべて、「伐らずに使い、守って育てる」未来志向の資源。

 

私たちISILKは、自然と共にあるものづくりを通して、美しさとサステナビリティが共存するプロダクトをこれからも発信していきます。

 

 

 

この記事を書いた人

堀口 智彦

埼玉県秩父市出身。大学在学中独学で洋服デザインを学ぶ。2007年に渡英しLCF卒業後帰国し自身のメンズブランドを設立。2015年にブランドを休止し、企業にてチーフデザイナーとして3年間従事。その後シルクと黒文字に出会い、現在は株式会社ISILKの代表取締役。

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