グレープシードオイルの驚くべき効果と使用方法 <秩父の自然の恵み>
グレープシードオイルとは?
私たちISILKでは、国産の香りと素材を活かしたプロダクト開発に取り組んでいます。和精油11種を扱うなかで、理想的なキャリアオイルを模索する過程で最初に注目したのが「ポピーシードオイル」でした。
しかしその強い香りが他の精油と調和しづらく、繊細な香り設計を妨げることが課題となっていました。
その結果たどり着いたのが「グレープシードオイル」。中でも私たちは、秩父産ぶどうの副産物である“種”に可能性を感じ、地域資源を活用したグレープシードオイルの試作を開始しました。
本記事では、グレープシードオイルの特性や秩父との関係、そして今後の展望をご紹介します。
グレープシードオイルとは?
グレープシードオイルは、ぶどうの種から抽出される植物性オイル。スイートアーモンド油やホホバ油と並び、アロマテラピーやマッサージオイルとして人気のキャリアオイルです。
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軽いテクスチャーと高い浸透性
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無香に近く、精油の香りを邪魔しない
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ビタミンE・ポリフェノールなどの抗酸化成分が豊富
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敏感肌・脂性肌を含む幅広い肌質に対応
特にボディマッサージやフェイシャルケア、スキンオイルとしても優れており、美容や健康への関心が高い層に選ばれています。
秩父でグレープシード?その背景と魅力
実は秩父は、山梨と同様にぶどう栽培が盛んな地域。気候条件や水資源にも恵まれ、地元ではワインやウイスキーの製造も行われています。
私たちが注目したのは、ぶどうの果汁を搾った後に残る“搾りかす”——特に種の部分。通常は肥料や廃棄物として処理されるこれらを、未利用資源として有効活用できないかと考え、兎田ワイナリーをはじめとする地元ワイナリーと連携しながら、サンプル製造に挑戦しています。
今後は、秩父産グレープシードオイルを、化粧品の原料として使用できないかと模索しており、化学的な分析や安定性試験なども今後の課題です。
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グレープシードオイルの特徴と美容・健康効果
抗酸化作用
ビタミンEやポリフェノールといった成分を豊富に含み、肌の再生を促し、老化や酸化を防ぐアンチエイジング効果が期待されます。
抗菌作用
黄色ブドウ球菌や大腸菌など、肌に悪影響を与える菌に対して抗菌効果があるとされており、安心してスキンケアに利用できます。
肌へのやさしさ
軽くてべたつかない質感で、敏感肌・脂性肌などあらゆる肌タイプに対応可能。アレルギー反応も少ないため、幅広い世代に安心してお使いいただけます。
精油との相性
無臭に近いため、精油の香りを邪魔せず、アロマブレンドにも最適です。
肌と髪への活用
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お風呂上がりのヘアオイルとして:ドライヤーの熱から保護
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頭皮ケア:シャンプー前のマッサージで健やかな頭皮に
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ボディマッサージ:むくみや乾燥のケアに最適
オイル製造の工程と課題
グレープシードオイルは、種に13%前後しか油分が含まれていないため、効率的な抽出には加熱圧搾が必要です。品質を重視する場合は、酸化を抑える低温抽出も検討されますが、量産化には課題が残ります。
現在はサンプル段階のため、化粧品素材として活用するには、安定供給体制や製造コスト、安全性試験などクリアすべき点が多くあります。
BLACKLETTERS・SHELOOKへの応用
今後、秩父産グレープシードオイルを、弊社ブランドである
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BLACKLETTERS(黒文字精油を用いたフレグランス)
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SHELOOK(シルク由来のスキンケアライン)
といったプロダクトにおいて、化粧品原料やボディケアの一部として組み込む構想があります。
「香り」と「自然素材」の調和を追求するBLACKLETTERSの世界観において、無臭に近いグレープシードオイルは香りを引き立てるベースオイルとして理想的です。
また、SHELOOKではシルクの滑らかさに加え、抗酸化成分を含む植物由来のオイルを掛け合わせることで、より高機能なスキンケアの提案が可能になると考えています。
最後に:秩父発・未来につながる試み
秩父の自然と人の営みから生まれる副産物を、サステナブルな美容・健康素材へと昇華させる試みは、まだ始まったばかりです。
グレープシードオイルの可能性を信じ、地域とともに歩むプロダクト開発を進めてまいります。
▶ BLACKLETTERSの香りの世界を体験する:https://blackletters.jp/ ▶ SHELOOKのスキンケアコンセプトを見る:https://isilk.jp/
【兎田ワイナリーについてはこちら】
兎田ワイナリー
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