株式会社ISILK

国産シルクとは?中国産との違い・選ぶ理由・秩父から始まる一元化の挑戦【2025年版】

「シルクって、どこ産でも同じじゃないの?」

 

そう思っている方は多いかもしれません。結論から言うと、国産シルクと中国産シルクは、品質・生産背景・環境負荷の面で明確に異なります。

 

この記事では、国産シルクの特徴と中国産との違い、なぜ今あえて国産にこだわるのか、そしてISILKが秩父で進める「シルク一元化プロジェクト」の現在地をお伝えします。

 

 

 

国産シルクと中国産シルク、何が違うのか

生産量の現実

日本はかつて世界トップクラスの養蚕大国でした。明治〜昭和初期には輸出の主力産業として全国で養蚕が盛んに行われていましたが、海外からの安価なシルク流入と化学繊維の普及により国内生産は激減。

 

現在、日本国内のシルク生産量は世界の1%未満まで落ち込んでいます。

 

市場に流通するシルク製品の大半は中国・ベトナム・インド産。「日本製」と表記されていても、原糸は海外産というケースがほとんどです。

 

品質の違い

比較項目 国産シルク 中国産シルク
繭の品質管理 小規模・手作業で丁寧に管理 大規模工場生産・効率優先
糸の均一性 職人による選別で高品質 品質にばらつきがある場合も
農薬・化学物質 使用を最小限に抑える傾向 生産効率のため使用されやすい
トレーサビリティ 生産者・農家まで追跡可能 流通経路が複雑で不透明な場合も
価格 高価(希少性が高い) 比較的安価

 

国産シルクの最大の強みはトレーサビリティです。どの農家が育てた蚕か、どの工程で加工されたかが追えることで、品質への信頼と生産者への還元が同時に成立します。

 

環境・サステナビリティの違い

シルクは本来、土に還る生分解性素材です。ただし、大規模工場生産では精錬・染色工程で化学物質が使われることが多く、その処理が環境負荷につながるケースがあります。

 

国産シルクは小規模・地域完結型の生産が多く、化学物質の使用を最小化しやすい構造です。選ぶこと自体が、環境への選択になります。

 

こうした成分が、枕カバーやシルクインナー、スキンケアに活かされており、「敏感肌にやさしい素材」として人気です。

 

 
 
 

なぜ今、国産シルクなのか

天皇家が守り続ける養蚕の伝統

今なお皇居内「紅葉山御養蚕所」では、皇后陛下が養蚕を継承されています。古来種「小石丸」を育て、採れた絹は神前に供される——これは絹=神聖なものとして日本文化に根ざしてきた精神の象徴です。

 

養蚕は単なる産業ではなく、日本人と自然の関係を体現する営みでもあります。

 

医療・研究分野での再評価

シルクのたんぱく質「フィブロイン」は、現在も医療分野で注目されています。人工皮膚・縫合糸・組織再生素材としての研究が進んでおり、特に国産シルクは品質の安定性から研究素材としての需要も高い状況です。

 

「買う」ことが産地を守る

国産シルク製品を選ぶことは、残り少ない日本の養蚕農家を直接支えることにつながります。需要がなければ生産者は廃業を選ばざるを得ない。消費の選択が、文化と産業の存続を左右しています。

 

 
小石丸 シルクの写真
 
 

シルクの2つの主要成分

シルクが肌にやさしいと言われる理由は、2種類のたんぱく質にあります。

セリシン

繭の外側を覆うたんぱく質。高い保湿効果・紫外線吸収機能・抗酸化作用を持ち、スキンケア素材として注目されています。

フィブロイン

シルクの芯部分を構成するたんぱく質。人間の皮膚に近いアミノ酸構成を持ち、低刺激性・肌への親和性が高い。敏感肌・アトピー肌に向くとされる理由がここにあります。医療分野での応用も進んでいます。

 

 

 

秩父から始まる「シルク一元化」の挑戦

ISILKが秩父で進めているのは、養蚕→製糸→撚糸→製品化までを地域内で一貫して完結させる「シルク一元化」プロジェクトです。

 

現在の日本のシルク産業が抱える最大の問題は「分断」です。養蚕農家・製糸工場・テキスタイルメーカー・ブランドがそれぞれ別の場所に存在し、つながっていない。その結果、誰がどんな繭を育てたかが製品に反映されず、価値が埋もれています。

 

ISILKはこの分断を解消し、秩父という一つの地域でプロセスを完結させることで、次の3つを同時に実現しようとしています。

目標 内容
品質の可視化 生産者から製品まで一貫してトレース可能に
農家への適正還元 中間コストを削減し、生産者の収益を確保
地域の循環経済 秩父の資源・労働力・技術が地域内で回る仕組みを構築

 

秩父はかつて養蚕・製糸・秩父銘仙(絹織物)が地域産業の中心でした。その歴史的な土台の上に、現代の文脈でシルクを再生させる試みです。

 

ISILKのプロダクト

シルク一元化プロジェクトの成果は、現在以下の形で提供しています。

SHELOOK(シールック)|シルクスキンケア・インナー

国産シルクを使ったスキンケア・インナーウェア・寝具ブランド。セリシン・フィブロインの特性を活かした、敏感肌・乾燥肌に向けたプロダクトラインです。

👉 SHELOOKの詳細を見る

 

BLACKLETTERS(ブラックレターズ)|秩父の香り

同じ秩父の里山に自生するクロモジを蒸留した香水・お香・ディフューザーブランド。シルクとクロモジ、どちらも「秩父の自然が生む素材」という共通の哲学から生まれています。

👉 BLACKLETTERSをオンラインで購入する

 

 

 

まとめ

ポイント 内容
国産シルクの強み 品質・トレーサビリティ・環境負荷の低さ
中国産との主な違い 管理精度・農薬使用・流通の透明性
今選ぶ意味 生産者支援・文化継承・サステナビリティ
ISILKの取り組み 秩父での養蚕〜製品化の一元化

 

国産シルクを選ぶことは、モノを買う以上の行為です。失われつつある産地を支え、日本の繊維文化を未来につなぐ選択でもあります。

 

 

秩父に来たら、ぜひ立ち寄ってください。

秩父祭の歴史を伝える「秩父祭り会館」にて
BLACKLETTERSの香水を販売しています。

秩父の森から生まれた香り、
ぜひ現地で体験してみてください。

秩父祭り会館

〒368-0041 埼玉県秩父市番場町2-8

0494-23-1110

10時00分~17時00分 休館日:毎週火曜日

ACCESS 

  • 電車をご利用の場合

    西武鉄道ご利用の場合 池袋より西武秩父線利用 西武秩父駅下車 徒歩15分
    秩父鉄道ご利用の場合 熊谷駅から秩父鉄道 秩父駅下車 徒歩3分

    お車をご利用の場合

    関越自動車道ご利用の場合 関越自動車道 花園I.C.下車 国道140号で秩父方面へ
    日高・飯能方面よりお越しの場合 国道16号経由、国道299号で秩父方面へ
    甲府・山梨方面よりお越しの場合 中央自動車道 勝沼I.C.より国道20号~国道411号~国道140号経由で秩父方面へ

この記事を書いた人

堀口 智彦

埼玉県秩父市出身。大学在学中独学で洋服デザインを学ぶ。2007年に渡英しLCF卒業後帰国し自身のメンズブランドを設立。2015年にブランドを休止し、企業にてチーフデザイナーとして3年間従事。その後シルクと黒文字に出会い、現在は株式会社ISILKの代表取締役。

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