香りの奥ゆきを探る旅。香る水って本当は何?
香りの奥行きを探る旅
香水を香るとき、トップ、ミドル、ラストノートといって人間の体温を通して香りが軽い香りから重い香りゆく様が香水の魅力になります。
そのためただ単の香りを纏って自分地震をおしゃれに魅せることと同時にアートでもあります。
色々な香りを複雑に混ぜ合わせ、究極の香りを作る。
香水という解釈
以前取り上げたアンバーやムスクは動物性香料と呼ばれ、人々を惹きつける魅力を持ち合わせています。
一方で香水の原料と思われている精油は、フランスでは医学療法として使用されるくらい人間の体に対する不調に対し効果効能が期待できるものです。
ただこれはあくまで単体の精油に対してであり、それをミックスさせることで大きな枠で色々な効果を生み出すことはあるのかもしれません。
これから話していきますが、香水と精油はイコールではないということです。
香水はアート=合成香料。 香りを遊ぶアートであるため精油とはまた別物であると考えられています。
一方で精油は医療=天然香料 香りを自身の健康に直結させるものこれは昔から人間の知恵によって自然と共存することで得た知識になります。
人工香料と天然香料
では人工香料と天然香料の違いは以前ブログの中で紹介しましたが、簡単言うと、偽物と本物。
今では取ることができない、アンバーやムスクを合成香料で再現したり、ラベンダーやベルガモットなど生産量が多いものは精油として出まわります。
しかし、香水に限って言えば、トップノートに使われるような柑橘系は酸化が激しいため、長く使用することができません。要するにすぐにダメになってしまいます。
そのため一般的に売られている香水に調香のレシピが書いてありますが、天然香料が使われているのではなくすべて合成香料で作られています。
その香りに似せたものをいくつも交差させて作るアートみたいなものです。
天然香料で作られているものもありますが、デメリットは価格です。
とはいえ、90%は海外ブランドが占めている香水市場においては、精油の生産量も多いためより安く提供できるのかもしれません。
某有名香水を分析
例えば某ブランドの香水を参考にしてみます。
①例
【トップノート】ジューシーマンゴー
【ハートノート】オスマンサス
【ベースノート】ココナッツミルク
②例
【トップノート】サンバックジャスミン
【ミドルノート】カシメラン
【ベースノート】バニラバーホン
ブランド側は上記のようにキーになるもののみを記載しています。実際はこれ以外に表現できないかなり複雑な香りを感じることができます。これは調香師によって生み出されます。
調香師の種類
以前もお話ししましたが、調香師には2通りいます。化学式派とアート派です。
前者は化学式で組み立てる調香師。香りを嗅ぐと「ガリレオ」の湯川先生のように化学式が浮かんできて、それに対しこういった香りを組み合わせると違った香りが表現できるなど、科学的根拠に基づき香りを開発する。
上記は日本で言うフレーバーにあたります。
後者はアート派になります。頭の中でデザインをし、何千という香りの中から色々な調合をすることで生み出される経験と知識を活かしたアート、デザインの世界です。
パリはどちらかというと後者の調香師が多いのではないでしょうか?
日本は完全に前者ですね。そのため調香師という職業が少ないのはそのためです。
では上記香りについて解説していきます。
ジューシーマンゴー
ジューシーマンゴー マンゴーは精油を取る事はできますが、圧搾法が主流とのことです。
その香りはフルーティーでミドルノートに属します。ただ、マンゴーの精油はあまり生産量が高くないためその香りと同じ人工香料を開発しその名前をジューシーマンゴーと表現しています。
上記ではトップノートに使用されています。
ハートとミドルは同じ意味です。ちょうど中心に来る香りという意味です。
オスマンサス
オスマンサスは金木犀(キンモクセイ)の意味です。
金木犀自体はアブソリュートなのでかなり少量しかとれませんが合成香料で表現しています。
日本でも人気の花になります。
開花時期が短いのにも関わらず、甘い独特な香りの印象は強く、多くの人々に秋の到来を感じさせてくれます。
一度嗅いだら忘れられない芳香は、鎮静効果や抗不安効果が期待できる「リナロール」という成分が含まれており、安眠効果も期待できます。
サンバックジャスミン
サンバックジャスミンはジャスミン茶に使われている原料と同じ抽出部位は花になります。
別名、茉莉花と呼ばれ、ジャスミンティーに使われるジャスミンです。瑞々しいグリーンでフローラルの香りでガーデニアにも似ています。
一般的なジャスミンは甘く濃厚ですが、ジャスミンサンバックは瑞々しい香りです。 インドールという甘く持続する成分が入っていないため、瑞々しいグリーンの香りが強調されます。
カシュメラン
最後はカシュメラン(カシメラン)はカシミアムスクと呼ばれています。
カシュメランは、別名ブロンドウッドと呼ばれる合成ムスクのことで、1970年代にJohn HallというIFFの科学者が発見しました。調香の中ではカシミアムスクと表記されるウッディ調のムスクで、香水には頻繁に使用されています。
ムスクは現在は完全に取れなくなってしまったため、合成香料が主流です。
まとめ
このように香水には天然香料と合成香料が混在していますが、前者はコストの関係もありあまり香水として適さないもの現実です。
しかし、SDGSが叫ばれている今天然香料を押すブランドもいるのも事実ですが、全て天然香料というのは難しいです。
その中でより自分が日常的に纏える素敵な香りに出会えることを願っています。
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