自然から生まれた美しさ:シルクという化粧品原料のすごさ

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シルクは、保湿力、紫外線吸収、そしてエイジングケアに優れた天然由来の化粧品原料として、いま改めて注目を集めています。

 

かつて養蚕に携わっていた女性たちの手が白くなめらかだったのは、シルクに含まれる成分が肌をやさしく包み、潤いを保っていたからとも言われています。

 

本記事では、SHELOOKブランドのシルク製品にも活用されるシルク原料の特性と、その美容効果について詳しく解説します。

 

Group of silkworm in white cocoon stage background

 

シルクとは何か? ー 自然の力が詰まった繊維

シルクは蚕がつくる繭から採取される天然繊維で、主にフィブロインセリシンという2種類のタンパク質から構成されています。

 

  • フィブロインシルクの繊維の主成分であり、高い保水力と弾力性を持ちます。肌のバリア機能をサポートし、外的刺激から肌を守る役割があります。また、ツヤとハリのある仕上がりを肌にもたらします。

  • セリシン繊維の外側を覆う粘性のある成分で、天然保湿因子(NMF)に近い構造を持ちます。肌の水分保持を助け、乾燥や肌荒れを防ぐ働きがあります。低刺激であり、敏感肌の方にも使用されることが多い成分です。

 

この2つの成分がバランスよく働くことで、肌にやさしく、かつ高い美容効果を発揮するのがシルクの特徴です。

 

 

 

シルクの美容効果|SHELOOKが注目する3つのポイント

 

1. 高い保湿効果とバリア機能サポート

シルクに含まれるアミノ酸は、人間の皮膚構造と非常に類似しており、皮膚との親和性が非常に高いのが特徴です。特にセリシンはセリンという保湿成分を豊富に含み、肌の乾燥を防ぎ、なめらかな質感を保ちます。

 

また、肌にしっかりと密着し、水分の蒸発を防ぐため、バリア機能のサポートにもつながります。フィブロインは皮膚に薄い膜をつくることで外的刺激から守り、セリシンと組み合わせることで肌の“外と内”両面から潤いを守ります。

 

敏感肌・乾燥肌用のスキンケア化粧品において、シルク成分が高く評価される理由は、単なる保湿以上の“肌そのものを守る”機能があるためです。

 

2. 紫外線吸収によるUVケア

シルクには紫外線を自然に吸収する性質があり、日焼けによる肌のダメージを軽減する効果があります。この特性により、シルクを配合した日焼け止めやBBクリームは肌にやさしい上に、長時間の外出でも安心して使える製品として人気を集めています。

 

また、シルクに含まれるグリシンやアラニンといったアミノ酸は、細胞の修復や代謝促進に役立ち、シミやシワの原因となる酸化ストレスを抑える作用も報告されています。

 

肌の再生力を高めることから、年齢肌のケアにおいても非常に優れた天然成分として注目されています。

 

3. 肌にやさしく、敏感肌にも対応

18種類ものアミノ酸を含むシルクは、肌の角質層にスムーズに浸透し、炎症を抑える作用や皮膚の再生促進効果が期待されています。グリシンやアラニンといった成分が、肌のキメを整え、ハリを与えてくれるのです。

 

敏感肌・乾燥肌用のスキンケア化粧品において、シルク成分が高く評価される理由は、単なる保湿以上の“肌そのものを守る”機能があるためです。

 

 

 

進化するシルク原料:加水分解シルクの可能性

近年では、シルクの可能性をさらに引き出すために技術革新が進んでいます。その代表的なものが、加水分解シルク(シルクペプチド)です。

 

これはシルクの繊維をアミノ酸レベルまで分解し、より小さな分子構造にすることで肌への浸透性を高めたものです。

加水分解されたシルクは角質層に浸透しやすくなり、

 

  • インナードライの改善

  • 肌表面のキメの整え

  • ハリ・ツヤの回復 といった内側からのスキンケアに効果を発揮します。

 

さらに、ナノエマルジョン技術と組み合わせることで、美容液や化粧水などに配合した際にも安定性が向上し、ベタつかず心地よい使用感を実現できます。

 

今後は、より肌の深部へアプローチできるペプチド結合型シルク成分や、肌常在菌と相性の良い発酵シルク原料などの開発も進められており、化粧品業界でもそのポテンシャルに高い期待が寄せられています。

 

 

 

シルク配合化粧品の多様な活用

シルクはスキンケアだけでなく、ヘアケアやベースメイク、ボディケア製品にも応用が進んでいます。たとえば、髪のキューティクルを守るヘアミスト、シルク由来のUVケアパウダー、敏感肌向けのボディクリームなど。

 

また、加水分解フィブロインは頭皮への浸透性も高く、健やかな頭皮環境をサポートする効果があることから、スカルプケア商品にも使用され始めています。

 

特に注目すべきは、フィブロインによる「肌表面の質感改善」、セリシンによる「インナー保湿」といった、外と内の両面からアプローチできる点。まさに、1本で多機能を兼ね備えた次世代素材といえるでしょう。

 

 

シルクの起源と繭の基礎知識

 

 

SHELOOKとBLACKLETTERSの共鳴

ISILKが展開するスキンケアライン「SHELOOK」では、秩父産の繭から得られるセリシンをキー成分に、自然と科学を融合した処方を実現。肌の“本来の力”を引き出すスキンケアを目指しています。

 

乾燥や紫外線ダメージを受けた肌を、やさしくケアしながら健やかに保つ、そんなシルク本来の美しさを活かした設計が特徴です。特に、日々のストレスにさらされがちな現代人の肌に、安心と癒しを届けるラインナップを揃えています。

 

また、同じく秩父を拠点に展開するフレグランスブランド「BLACKLETTERS」では、黒文字(クロモジ)をはじめとした和精油を主成分に、心と空間を整える香りの提案を行っています。

 

SHELOOKで肌を整え、BLACKLETTERSで心を整える。肌と心、外見と内面。

 

この2つのブランドは、それぞれ異なるアプローチでありながら「自然との共鳴」をテーマに、日常を豊かにするトータルケアの世界観を育んでいます。

 

まとめ

シルクは、単なる天然成分ではなく、肌構造に寄り添う「生体親和性」の高い素材です。 保湿・紫外線ケア・バリア機能のサポート・エイジングケアと、マルチな美容効果を持ちながら、敏感肌にも対応できる安心感を備えています。

 

今後、SHELOOKではこのシルクの力を最大限に活かした製品を順次展開していく予定です。肌と環境にやさしく、効果実感のあるスキンケアを求める方に、ぜひその魅力を体験していただきたいと思います。

 

▶︎ SHELOOKの詳細・購入はこちらSHELOOK公式ページ

そして、日々のリズムを整える香りのパートナーとして、BLACKLETTERSのフレグランスもあわせて取り入れてみてはいかがでしょうか。

▶︎ BLACKLETTERSの世界観を知るBLACKLETTERS公式ページ

 

 

この記事を書いた人

堀口 智彦

埼玉県秩父市出身。大学在学中独学で洋服デザインを学ぶ。2007年に渡英しLCF卒業後帰国し自身のメンズブランドを設立。2015年にブランドを休止し、企業にてチーフデザイナーとして3年間従事。その後シルクと黒文字に出会い、現在は株式会社ISILKの代表取締役。

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