自由自在に変えられる魔法のお皿 すずがみ

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今人気のスズガミ

伝統工芸を駆使して生み出された商品。変幻自在に紙と同じように何度も繰り返し使える。しかも、平たい板がお皿や器に変身するため自由自在に形を変えることも可能な商品です。

 

伝統工芸と呼ばれる日本の技術は新しいITという在庫を持たないビジネスがお金を生み出す一方でなかなか伝統的な技術に対しては、お金にならないケースが時代とともに多くなりました。

 

着物もその1つでもあります。秩父銘仙の絣もいまではどんどんと衰退傾向になってしまっています。

 

着物を着る需要も極端に減りました。

 

その中でもシマタニ昇龍工房様のスズガミのストーリーがすごく面白く、海外の友達からその存在を知り、連絡させていただいたのが出会いのきっかけです。

 

 

以前私が好きだったエアロクラフトという商品も倒産仕掛けの飛行機部品を作っていた会社が起死回生で作った名刺入れやアタッシュケースなどが話題を呼びビジネスとして成功している例を思い出します。

 

 

伝統工芸をより今の時代にマッチしたものに転換するには中にいる人たちがどう考えるかで変わってくるとつくづく感じます。危機感が強ければ強いほど後世に残せるデザインがより多く生み出せる。弊社が思い描くサポートもそこにあるのかもしれません。

 

今回は島谷様にBLACKLETTERSで展開中の紐お香(STRING INSENCE)用のお香立て、お香皿を別注で作成いただき展開いたします。

ではそもそもすずがみは何でできているのか?

色々と調べてみました。

 

まず、そもそもシマタニ昇龍工房は富山県高岡市の伝統工芸でもある鏧子の職人の方が家庭用のおりんを作っていた会社になります。

 

https://syouryu.co.jp/

 

鏧子(けいす)とおりんの違いとは?

 

 

なかなか聞き覚えのないというか、聞いたことがない人も多いと思いますが、仏壇などに置いてあるお参りをする際に使われる「チーン」という音を鳴らす金属のお椀のような形のものを指します。

 

通常はおりんと呼びますが、おりんは鈴におをつけたと言われています。

 

おりんは、木魚と同じく梵音具(ぼんおんぐ)という音を出す仏具の1つで、浄土真宗・天台宗では「鏧(きん)」、日蓮宗では「鈴(りん)」、その他の宗派では「鐘(かね)」などと呼ばれ、宗派によって呼び方が異なります。

 

けいすという呼び名はお寺で使用する際はこのような呼び方に変わるようです。

基本的な意味は一緒です。

 

おりんは金属のお椀のような形が一般的になります。これを「りん棒」と呼ばれる棒でたたくと、澄み切った美しい音で「リーン」や「チーン」といった音が鳴ります。

 

おりんの音は、極楽浄土の仏様にまで届くと言われています。また、人々の邪気を払うとも言われており、仏様やご先祖様、故人様への祈りや供養の心をその音にのせて伝えるともされています。

 

そのおりんの音を調音する作業をする人、おりんを作る人のことを鏧子(けいす)職人と呼び、現在は10人ほどまでに減ってしまっているそうです。

 

もともとは家庭用の仏壇に置くための需要がありましたが、今は鋳造で金属加工が安価でできるようになり段々と需要が減ってきたそうです。

 

すずがみが生まれるきっかけ

そのけいすの音を調音する叩くという技術を何かに生かせないかという発想と自由自在に折り曲げることのできる器などが開発できないかと試行錯誤した結果、錫の柔らかさに目をつけたそうです。

 

 

錫物は錫を曲げると、きしむような音を立てることがあるそうです。「錫鳴り」といわれ金属の密度が高くないために起こるもので、叩いて密度を高くすると一般的には軋むなくなる。

 

ところが鋳造された錫を叩くと、端の部分からひびが 入り、割けてしまう。そのため錫は叩いてはいけないと思われてきたのだが、けいすで培った鍛金(たんきん)の技で叩いてみるとひび割れは起きなかったとのことです。

 

常識にとらわれずにチャレンジすると新しいものが生まれる。まさに言葉通りです。

 

すずかみとは

常の錫の板と違い何回も圧延を繰り返し、熟練の職人がリズミカルに金槌で叩くことにより、曲げ延ばしによる劣化が少なくなった、折り紙のように折ったり曲げたりできるアイテムです。

 

すごく不思議な感覚で、色々な形に変えることができ、折り目がつかないため最終的には元に戻すことができる。

 

折り紙を作ることだって可能なんです。

弊社別注のものは紐お香の紐が通せるようになっており、アクセサリーを置いたり、保管したりと多様に使用することが可能です。

 

是非試してみてください。こちら

 

 

TIN PAPER すずがみ(お香皿)

TIN PAPER

2800(税込)

購入はこちら

TIN PAPER すずがみ(お香皿)

「すずがみ」は、折り紙のように簡単に折ったり曲げたり出来る錫製のアイテムです。

今回blackletters別注品として紐お香用にアレンジしたtin paperを

明治42年創業以来、寺院用のおりんを専門に製造しているシマタニ昇龍工房のブランド「syouryu」に作成いただきました。

 

神聖なる香り、お香。そんなお香を身近に感じられる新しい形

BL String incense   

紐お香

1760(税込)

詳細はこちら

商品紹介

String Incense 紐お香

神聖なる香り、お香。そんなお香を身近に感じられるように。

紐に火をつけるとお香のように香りを楽しむことができる。

プレゼントのラッピング用に使用しても、どんな用途でも使用できます。

何気ない日常のものから香りを感じられる。遊びごころのある商品になります。

 

 Smoky lavender   
スモーキーラベンダー

スモーキーな包み込むような重厚感のあるラベンダーの香り

 

BL String Incense

紐お香

1760(税込)

詳細はこちら

商品紹介

Midnight Ocean  
ミッドナイトオーシャン

夜の海の静けさが漂う眠りを誘う中にも清涼感のある香りで甘さも演出

BL String Incense

紐お香

1760(税込)

詳細はこちら

商品紹介

Foggy Forest  
フォギーフォレスト
 
霧の中に迷い込んだ少し重たいウッディーな香り

BL String Incense   <Spicy Agarwood>

紐お香

1760(税込)

詳細はこちら

商品紹介

Spicy Agarwood 
スパイシーアガーウッド
 
沈香にコリアンダーを加えたスパイシーかつウッディーな香り

BL String Incense   <Warm-hearted flower>

紐お香

1760(税込)

詳細はこちら

商品紹介

Warm-hearted flower 
ウォームヒーテッドフラワー
 
心を落ち着かせる上品な花の香り

この記事を書いた人

堀口 智彦

埼玉県秩父市出身。大学在学中独学で洋服デザインを学ぶ。2007年に渡英しLCF卒業後帰国し自身のメンズブランドを設立。2015年にブランドを休止し、企業にてチーフデザイナーとして3年間従事。その後シルクと黒文字に出会い、現在は株式会社ISILKの代表取締役。

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