秩父発・サステナブルな香りと織物|黒文字精油×シルク×草木染めで循環するものづくり
「サステナブル」──それは、ただ環境に優しいというだけでなく、「未来につなぐ選択」を意味します。
大量生産・大量消費があたりまえだった時代から、今は「どう作られているか」「誰を支えているか」が選ばれる理由になる時代へ。
isilkは、秩父という豊かな自然と文化の土地から、「香り」と「織物」を通じて、真のサステナブルな価値を発信しています。
なぜ今、サステナブルなものづくりが求められるのか?
地球規模で進む気候変動や資源の枯渇。持続可能な社会を目指すため、私たちは今、暮らしの中で「選び方」を変えていく必要があります。
国連のSDGs(持続可能な開発目標)でも「つくる責任 つかう責任」「陸の豊かさも守ろう」といった項目が掲げられており、企業・個人ともに行動が求められています。
そんな中、isilkは“ことばだけのサステナブル”ではなく、実際に手を動かし、地域と循環を生み出す活動に力を入れています。
黒文字(クロモジ)から始まる、秩父の循環型ストーリー
isilkの原点は、秩父の森に自生する「黒文字(クロモジ)」の木。
この木から抽出した精油を活かした香り製品は、森林の恵みを生活の中に届けるだけでなく、副産物(枝や葉)をお香・紙製品・草木染めの染料として再利用することで、森全体の資源を無駄なく活かす仕組みが整えられています。
また、伐採後の植林を通じて「伐る → 使う → 再生する」という循環を生み、地域と自然の未来を見据えたサーキュラーエコノミーを実践しています。
“一元化”されたシルク生産が、地域を守る
isilkがもう一つ注力しているのが、秩父産シルク。養蚕から製糸・織布・製品化までをすべて地域内で完結する「一元化体制」を構築中です。
これにより、
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地元の養蚕・織物技術の継承
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長距離輸送による環境負荷の削減
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生産者への還元を伴う“支える消費”の実現
といった複数のメリットを両立させています。たとえば、販売利益の一部を養蚕農家に還元する制度は、「選んで使うこと」が地域への支援になるというエシカルな消費モデルとしても注目されています。
草木染め:自然の色とともに生きる
黒文字の葉や枝、秩父の植物を用いた草木染めにも、isilkは本格的に取り組んでいます。草木染めは、化学薬品を使わず、自然の色素で素材を染める技法。
染めた後も自然に還る素材であるため、環境負荷を最小限に抑えられます。また、色あせや変化も味わいとして楽しむ「経年美化」の価値観は、自然と調和する美意識を体現しています。
香りと布を通じたプロダクト展開
■ BLACKLETTERS|森から生まれる香りのプロダクト
クロモジ精油を使用したフレグランスやアロマスプレーなどを展開。
単に“良い香り”ではなく、「森と人をつなぐ香り体験」を提案しています。
■ SHELOOK|肌と心に寄り添うシルクプロダクト
秩父シルクの特性を活かしたスキンケア・インナーウェアなどの開発を計画中。
自然とともに暮らすライフスタイルを形にします。
サステナブルは“我慢”ではなく“心地よさ”である
サステナブルというと「環境のために我慢する」という印象を持たれがちですが、isilkが目指すのはその逆。
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肌に触れる布が心地いい
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香りが心を整える
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美しい色の布が、生活を豊かにする
そうした心地よさの中に、自然とサステナブルが溶け込んでいる世界です。
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