サスティナブルとは?持続可能な開発の要点

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サスティナブルの概念

「サスティナブル」とは「持続可能な発展」を意味し、地球環境の維持、人間社会と経済システムの持続可能性を高める取り組みです。

 

国連が提唱するSDGs(Sustainable Development Goals)は、国や民間企業に関係なく推進されています。

 

SDGs(持続可能な開発目標)

国連が定めたSDGsは、17の目標を通じて、地球環境の保全、貧困の撲滅、平等な教育の提供など、持続可能な世界を目指す国際的な取り組みです。

 

 

SDGsの17の目標

  1. 貧困をなくそう
  2. 飢餓をゼロに
  3. すべての人に健康と福祉を
  4. 質の高い教育をみんなに
  5. ジェンダー平等を実現しよう
  6. 安全な水とトイレを世界中に
  7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  8. 働きがいも経済成長も
  9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  10. 人や国の不平等をなくそう
  11. 住み続けられるまちづくりを
  12. つくる責任 つかう責任
  13. 気候変動に具体的な対策を
  14. 海の豊かさを守ろう
  15. 陸の豊かさも守ろう
  16. 平和と公正をすべての人に
  17. パートナーシップで目標を達成しよう

 

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サスティナブルファッションの進化

ファッション業界におけるサスティナブルな取り組みには、衣服の製造過程で生じる環境負荷の削減が含まれます。例えば、衣服1着の製造では、CO₂排出量約25.5kgや水消費量約2,300Lが生じます。

 

また、ファストファッションの影響で、労働環境の悪化も問題となっています。ユニクロ(株式会社ファーストリテイリング)は「RE.UNIQLO」という循環型プロジェクトを通じて、不要になった衣服を回収し再利用する取り組みを行っています。

 

サスティナブルな企業の取り組み事例

ユニリーバ

イギリス発のグローバル企業ユニリーバは、2010年から「ユニリーバ・サステナブル・リビング・プラン」を導入。2039年までに製品からのCO2実質ゼロを目指し、再生可能エネルギーへの移行を進めています​。

 

ネスレ

スイスの食品・飲料大手ネスレは、2050年までに温室効果ガス排出量の実質ゼロを目指しています。2025年までに包装材料を100%リサイクルまたはリユース可能にし、バージンプラスチックの使用量を3分の1に削減する取り組みを行っています​。

 

個人レベルでの行動変容

  • エネルギー使用の切り替えと省エネ: 太陽光発電などの自然エネルギーへの切り替えや、省エネの工夫が地球温暖化防止に寄与します。
  • 電力・ガス・ガソリンの消費削減: 電気の使用量や自動車の利用を減らすことで、CO₂排出を大幅に削減できます。
  • 省エネの具体的な取り組み: 冷蔵庫、照明器具、テレビ、エアコンの使用を最適化することで、CO₂排出量を減らすことが可能です。
  • 再生可能エネルギーへの移行: 環境に優しい電力会社を選ぶことも、重要な対策の一つです。

 

企業の責任ある事業運営

  • ユニクロのリサイクル活動: 不要になった衣料品を回収し、難民キャンプや被災地に寄贈しています​。
  • キッコーマングループのCO₂排出量削減: 太陽光パネルの設置やガスボイラーへの切り替えを行っています​。
  • トヨタ自動車の環境取り組み: 「トヨタ環境チャレンジ2050」を策定し、2050年までにライフサイクル全体でのCO₂排出量ゼロを目指しています。
  • 富士通の環境問題への取り組み: 海岸清掃活動や環境教育出前授業の実施などを行っています。

 

サーキュラーについての詳しい説明はこちら

https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/r03/html/hj21010202.html

 

サーキュラーエコノミーと秩父の取り組み

サーキュラーエコノミー(循環経済)は、大量生産・大量消費・大量廃棄のリニアエコノミー(線形経済)に代わる新しい経済の仕組みです。

 

資源の効率的で循環的な利用を図り、付加価値を最大化することを目的としています。リデュース、リユース、リサイクルの「3R」に加え、資源の投入量や消費量の削減、新しい産業や雇用の創出を含む広範囲の経済システムを意味します。

 

持続可能な森林再生と秩父のカエデの樹液活用

 

 

 

秩父の黒文字の木の活用

秩父では、黒文字の木を植え、伐採して精油を取る取り組みが進められています。これにより、地元の森林資源を有効活用し、持続可能な経済を実現しています。

 

精油は香り製品として利用されるだけでなく、環境保全にも貢献しています。

 

また、秩父の森から取れる恵みを使って、捨てられるものに新たな価値を与える取り組みも行われています。例えば、森林資源を使った製品開発や、廃材の再利用による循環型社会の実現です。

 

これらの取り組みは、SDGsの12番「つくる責任 つかう責任」や15番「陸の豊かさも守ろう」に該当します。

 

 

Screenshot

 

まとめ

サスティナブルな取り組みは、地球環境の維持と人間社会の持続可能性を高めるために不可欠です。

 

個人レベルから企業レベルまで、様々な取り組みが行われており、その一環としてサーキュラーエコノミーの実現も重要です。秩父の黒文字の木の活用や森からの恵みの再利用は、持続可能な開発の一例として注目されています。

 

この記事を書いた人

堀口 智彦

埼玉県秩父市出身。大学在学中独学で洋服デザインを学ぶ。2007年に渡英しLCF卒業後帰国し自身のメンズブランドを設立。2015年にブランドを休止し、企業にてチーフデザイナーとして3年間従事。その後シルクと黒文字に出会い、現在は株式会社ISILKの代表取締役。

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