「味の素は本当に体に悪いのか?科学的に安全性を検証|グルタミン酸ナトリウムと健康の真実」

LINEで送る
Pocket

「味の素は体に悪い」と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?

一部では「頭痛を引き起こす」「中華料理に使われているから危険」といった声もありますが、果たしてそれは本当なのでしょうか。

 

この記事では、味の素の主成分である**グルタミン酸ナトリウム(MSG)**に焦点を当て、過去の誤解や最新の科学的知見をもとにその安全性を検証します。

 



さらに、私たちの生活に深く関わる“うま味”と、香りの世界との意外な共通点についても掘り下げていきます。

 

 

 

味の素とは?うま味成分MSGの正体

  • MSG(グルタミン酸ナトリウム)は、昆布やトマト、チーズにも含まれるアミノ酸の一種

  • 味の素は1908年、池田菊苗博士によって発見され、世界で「Umami」という言葉が定着した

  • グルタミン酸は自然界・人間の体内にも存在する安全な成分

 

グルタミン酸ナトリウムの特性

MSGは水に溶けやすく、これにより食品に均一に分散しやすい特性を持っており、食品に特有の「うま味」を付加します。

 

うま味は基本的な味覚の一つであり、グルタミン酸が舌のうま味受容体に結合することで感じられます。

 

MSGは加工食品や調味料だけでなく、自然界においても、例えばトマトやチーズなどのタンパク質を豊富に含む食品に自然に含まれています。

 

体内での役割

体内に取り込まれたMSGは、消化過程でグルタミン酸とナトリウムに分解されます。グルタミン酸は体内で多くの生物学的機能を持ち、神経伝達物質としての役割も果たします。

 

グルタミン酸は、細胞の主要なエネルギー源の一つであり、特に腸の細胞にとって重要な栄養素です。味の素は、その主成分であるグルタミン酸ナトリウムによって食品にうま味を加える役割を果たします。

 

この成分は自然界に広く存在し、人間の体内でも重要な生理的機能を担っています。そのため、グルタミン酸ナトリウムはただの食品添加物ではなく、人間の食事と健康に深く関わる成分であると言えます。

 

 

なぜ「体に悪い」と言われるのか?歴史的背景と誤解

  • 1960年代にアメリカで報告された「中華料理店症候群」が起源(因果関係なし)

  • マウスへの大量投与実験 → 人体とはかけ離れた過剰条件

  • SNSやメディアによる誤情報の拡散

 

中華料理店症候群

中国では、中華料理店症候群と呼ばれる状態が報告されていました。これは、中華料理に含まれるMSGが原因で頭痛や他の症状が引き起こされるというものです​​。

 

しかし、ガジャマダ大学の研究を含む後の研究では、グルタミン酸ナトリウムと頭痛との間に関連性がないことが明らかにされました。

 

この研究では、グルタミン酸ナトリウムとプラセボを用いたグループで頭痛の発生を比較し、MSGが頭痛を引き起こすことはないと結論付けられました​​。

 

 

科学的研究で明らかになったMSGの安全性

 

  • MSGはアレルゲンではない。過剰摂取にのみ注意が必要

  • 減塩対策としても注目されている(Naの使用量削減可能)

 

 

 

 

味の素とうま味の役割:減塩や満足感との関係

  • 味の素の「うま味」は、食塩と違って味の満足感を高める効果あり

  • 近年では「うま味×健康」のテーマで研究も活発化

  • シルクに含まれるグルタミン酸も、同じアミノ酸 → 内側からの美容・代謝促進にも関係

 

うま味とアミノ酸、そしてSILKの可能性

現代の健康志向の中で「うま味」は、単なる味覚の一部ではなく、自然素材の持つ本質的な価値として見直されつつあります。

 

味の素の主成分であるグルタミン酸ナトリウム(MSG)も、もとは昆布など自然界に存在するアミノ酸に由来しており、「おいしさ=生理的満足」をもたらす成分として世界中で注目されています。

 

実は、SILK(シルク)にも同じく多様なアミノ酸が含まれており、特にグルタミン酸やセリン、グリシンなどは保湿・美容・健康の面で機能性が高いことがわかっています。

 

私たちISILKでは、このような「自然由来の恵み」を軸に、外側からだけでなく、内側からも健康と美を引き出すシルク素材の活用を進めています。

 

ISILKから生まれた香りの展開「BLACKLETTERS」

ISILKの構想のひとつが、「香りによる五感体験」。

その実践として、秩父産クロモジ精油を中心に自然の素材にこだわって開発されたのが、フレグランスブランド「BLACKLETTERS(ブラックレターズ)」です。

 

たとえば、ベルガモットやクロモジ、ホワイトムスクを重ねた香水「URAHA」は、時間の経過とともに移り変わる“香りの余韻”を大切に設計されています。

 

SILKが「身体の内外で働く美と健康の繊維」なら、BLACKLETTERSは「記憶と感情に働きかける香りの繊維」。



どちらも“自然から抽出した価値”を日常に届けるものとして、私たちのライフスタイルを豊かにしてくれます。

 

五感で感じる、秩父の自然

SILKの次なる挑戦として、「香りのある暮らし」をご提案。BLACKLETTERSでは、秩父産の天然精油をベースに、自然と調和した香りを展開しています。

 

▶ BLACKLETTERSの香水を見る

 

まとめ|正しく知って、美味しさと健康を味方に

  • 味の素=体に悪いというイメージは、誤解や不正確な情報が元になっている

  • 科学的には、MSGは安全であり、むしろ減塩や満足感向上に役立つ存在

  • そして“うま味”は、料理だけでなく「香り」にも応用できる概念

  • 自然由来の香りを通して、五感の豊かさを見直してみませんか?

 

 

この記事を書いた人

堀口 智彦

埼玉県秩父市出身。大学在学中独学で洋服デザインを学ぶ。2007年に渡英しLCF卒業後帰国し自身のメンズブランドを設立。2015年にブランドを休止し、企業にてチーフデザイナーとして3年間従事。その後シルクと黒文字に出会い、現在は株式会社ISILKの代表取締役。

この著者の記事一覧

コメントは受け付けていません。

LINEで送る
Pocket

関連記事RELATED ARTICLE

秩父の自然の恵みから、癒しの香りを体験

ご購入はこちらから ご購入はこちらから arrow_right
PAGE TOP