シルクという魅力

シルクは今でいうサスティナブルな素材で、繊維として最高級とされてきました。

コットン、麻、シルク、ウール、カシミア

５大天然繊維です。

そんなシルクに携わったことで色々な学びをへ、自分が生まれた街がどういう街だったか歴史を学ぶ機会も得ました。

不思議な体験です。

秩父テック

いつもお世話になっている秩父市役所の方からご連絡を頂きました。

秩父テックという会社の常務がシルクの化粧品について相談したいという内容でした。

以前も何度か記載しましたが、秩父は昔から米があまり取れなかったため、年貢を米ではなく繭を納めていたという経緯が歴史としてあります。

そんな秩父には養蚕農家がもう数える程しかありません。コロナ禍前に彩繭を使った化粧品を開発し、埼玉県内の化粧品会社に協力していただき、商品を作りました。しかし、思うようなものが作れなかったのも事実です。

今回は以前から色々親交があった養蚕農家の息子さんからの要望もあったとのことで、すでに面識はありましたが、色々な形で周り回って話をすることが出来ることは素晴らしいことだと思いました。

オールメイドイン秩父

さて、今回はメイドイン秩父を目指す第一歩が踏み出せたと感じています。

何故なら秩父には化粧品製造元がないからです。

あまり知られていませんが、埼玉県には化粧品製造メーカーがたくさんあります。特に充填工場がたくさんあります。

何がいいたいか。今回お会いして話をする中で秩父テック様はアッセンブルができる。つまり充填工場としては機能するけれども、開発ができないという内容です。

例えば、弊社がこんなものを作って欲しいと言っても作れないんです。

色々と国で定めた薬事法の決められた法律の中で生産をしなくてはいけないからです。

弊社が彩繭にこだわりを持っていたのは、秩父でしか取れない。紫外線、チロセナーゼ阻害機能が高いところに惹かれたからです。

今回話を聞いて解決できそうな内容はオリジナルな化粧品に特化したお蚕を交配させることで作り出せる可能性が出てきました。

つまり、弊社オリジナルな繭が、作れるということです。これは弊社が思い描く理想が実現可能になることを意味します。

ただ、まだまだ越えなければいけない壁はいっぱいありますが、まず1つはクリアできました。

もう1つ、化粧品を作る上で重要なのは自由度です。

今までは弊社みたいな化粧品製造販売許可書を持っていないところは化粧品を作ったり、売ることができない法律がありました。

しかし、今日はOEM先に作ってもらい販売することが可能になりました。

それにより、より簡単に化粧品を市場で展開できるようになりました。

OEMという言葉

OEMとは

Original

Equipment 

Manufacture

OEMで商品を作る。

OEMに化粧品を頼んだ場合、何十種類の有効成分を入れて、より他社と比較し優位性を出したいと思うかと思います。誰でも差別化を図りたいですからね。

逆の立場に立って見ましょう。

OEM先からすると、15種類もの有効成分を入れたいと言われ、原料会社から購入する原料は1キロいくらです。

しかし、サンプルに使うのはせいぜい1gくらいです。1000/1です。

さすがにただではサンプルは作れませんよね。

なおかつ、開発をして商品として売ることができるまでに最低6ヶ月はかかります。

その費用を考えるとどうなるか。

80パーセントの基材はもうすでに決まっているもの。あとの20パーセントの中で何ができるかを考えなければ行けません。

=いくら頑張っても、パッケージが違うだけで陳列されている隣のブランドとさほど変わらないかも知れません。

シルクの化粧品を販売している会社はたくさんあります。しかし皆繭から化粧品の原料にする方法はあまり教えてくれません。

弊社も独自で何度かうごきましたが、やはり中々解決策が見出せずに終わった気がします。