ホワイトムスクの香りとは?ムスクの香りとの違いを解説
ホワイトムスクの香りとは
ホワイトムスクの香りとは?ホワイトムスクの香りと聞くと、なんだかいい香りと言うイメージが日本にはあります。
よくホワイトムスクを商品名にしたり、ホワイトムスクの甘い香りといった表現で使うことが多く、ホワイトムスクって商品名なのか、ホワイトムスクとはどういう意味なのか?ホワイトがつかないムスクとは何なのか?そちらを説明していこうと思います。
早速ですが、まずムスクとは動物の名前で、ホワイトムスクとはムスクが手に入らないため、それに似た香り、ないしはムスクの香りを模倣した合成香料のことを指します。
では詳しく見ていきましょう。
ホワイトムスクとムスクの違い
まず、ホワイトムスクとムスクの違いですが、ムスクはジャコウジカの香嚢(こうのう)から取れた純粋に天然の香料のことを指します。
一方ホワイトムスクとは似た香りを人工的に作ったイミテーション(模倣)になります。今ホワイトムスクやムスクと記載がある商品で高額なものではない限り、本物ではありません。
ただ、ブランドと一緒でムスクと言う言葉が一人歩きし、ムスク=いい香りとなっているのは事実です。下記はジャコウジカの写真です。
下記ブログはムスクとアンバーについて書いています。是非チェックしてみてください。
ムスクの歴史
「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら歴史は変わっていた」
世界三大美女とされる、エジプトの女王クレオパトラのことを指した有名な言葉です。
同じ鼻でも、彼女は嗅覚の感度も素晴らしく、香り使いの達人としても有名でした。 ムスクの香りをあびるように使い、ローマの権力者アントニウスを魅了したといわれています。
自らを魅力的に見せるため、ムスクの香りを武器として利用するほど、知性の高い人物だったのでしょう。
ミルラやフランキンセンス、ローズなど色々な精油を昔から使用していたと言われています。
官能的で魅惑的な香りを有し、古代から、人間社会で香料以上の役割を担ってきたムスクの香り。ムスクの香りは 香水を作る上でも、なくてはならない香料の1つでした。
ムスクの香り
ムスクとは、オスの麝香鹿(じゃこうじか)の香嚢(こうのう)という部位から得られる分泌液を乾燥したものです。そこにエタノールで希釈したものが香料に使われます。
そのムスクの香りでメスを引き寄せるためのフェロモンや、縄張りを示したりしています。
香り自体は、アンモニアのような獣のような、不快な臭い。しかし、ごくわずかの量を香水に加えるだけで、豊かさと共に香りに広がりと持続性を与え、それぞれの香りの特徴を遠くに運ぶことができるのです。
甘く粉っぽい香りを持ち、また、興奮作用や強心作用、男性ホルモン様作用といった薬理作用を持っていたため薬用でもある救心は2015年入手困難な麝香を廃止して、違う原料で製造されているそうです。
そんなムスクがラストノートに入れたメイドインジャパンの香水。クロモジの精油をベースにしたフレグランス。是非ムスクの香りをラストに感じてください。(こちらは人工香料です)
麝香(ムスク)とは?
麝香(ムスク)という漢字は、「鹿の放つ香りが矢を射るように遠くまでとぶ」ということを意味します。麝香鹿(ジャコウジカ)が生息していたのは、広大な、ヒマラヤ山脈の高地、中国やチベットに生息しています。
香りは、よほど遠くまで飛ばなければ、メスを引きつけることはできなかったため、かなり強い香りだったと推測できます。
絶滅危惧種
麝香の採取のために殺されたジャコウジカはかつては年間1万から5万頭もいたとされています。
そのためジャコウジカは絶滅の危機に瀕し、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)によりジャコウの商業目的の国際取引は原則として禁止されました。
1頭のジャコウジカから取れる麝香は10から30グラムが採取できますが、それでも100頭を殺さなければ1キロ取れないという希少なものです。
麝香は雄が遠くにいる雌に自分の位置を知らせるために産生しているのではないかと考えられており、性フェロモンの一種ではないかとの説がある一方、分泌量は季節に関係ないとの説もあります。
天然の麝香は1キロで866万するため、かなり高価です。
このように動物性香料は他にもありますが、かなり希少で、量産するには代替えの香りを人工的に作らざる終えないのも事実です。現代においては希少な香りムスクを解説してみました。
メイドインジャパンのフレグランスブランドBLACKLETTERSが展開しているより自然に近い香りをコンセプトに黒文字をベースにしたオードトワレを販売しています。
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