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クラフトジンにクロモジが使われる理由|和の香木が日本の蒸留酒に選ばれるわけ

「クラフトジン クロモジ」で検索する人が増えています。その背景には、日本固有の香木・クロモジが持つ唯一無二の香りと、クラフトジン市場の拡大が重なっているからです。

 

この記事では、クラフトジンとクロモジの関係性、実際にクロモジを使った代表的なジン「香の森」の事例、そして香りのブランド「BLACKLETTERS」が提案するクロモジ体験まで、香りの視点から丁寧に解説します。

 

 

クラフトジンとは?市場拡大の背景と「和素材」の台頭

クラフトジンとは、小規模な蒸溜所が原料・製法にこだわって作るジンのことです。ジュニパーベリーを基本としながら、独自のボタニカル(植物素材)を加えて香味を設計します。

 

日本では2010年代後半から急速に広がり、現在は全国各地に蒸溜所が誕生しています。国産クラフトジンの特徴は、柚子・山椒・煎茶・桜など「和の素材」を前面に出した個性にあります。

 

代表的な銘柄として、サントリーの「ROKU(六)」は桜・山椒など6種の和素材、京都蒸溜所の「季の美」は玉露・柚子などをブレンドしており、どちらも「日本らしさ」を香りで表現しています。

 

そうした流れの中で、いま最も注目を集めているボタニカルのひとつがクロモジです。

 

クロモジとは?クラフトジンに選ばれる香りの理由

クロモジ(学名:Lindera umbellata)は、クスノキ科の落葉樹で日本の山野に自生する香木です。

 

その香りは、清涼感とウッディさが共存する、森の中にいるような静けさが特徴。古くは和菓子の楊枝に使われ、現代ではアロマや精油としても広く活用されています。

 

香り成分として含まれるリナロール・ゲラニオールには、リラックス・抗菌・抗炎症などの作用が科学的にも確認されており、「香るだけでなく、体にも作用する」素材として注目されています。

 

クラフトジンにクロモジが採用される理由は明確です。

  • ジュニパーベリーとの相性が良く、和のニュアンスを加えやすい
  • 清涼感と奥行きの両立が、ジンのボタニカル設計に合う
  • 国産・地域産の素材として、ストーリー性を持たせやすい
  • 既存の「柚子・山椒」系とは異なる差別化ができる

 

単なる「和素材のひとつ」ではなく、日本の森を香りで体感させる素材として、蒸溜家たちの間で評価が高まっています。

 

 

 

事例:「香の森」に見るクロモジ活用の可能性

福井県・若狭の「若狭ものづくり美学舎」が手がけるクラフトジン「香の森」は、クロモジを主役に据えた代表的な一本です。

 

100種以上のボタニカル候補から厳選した18種を使用し、クロモジは細枝・葉・太枝とパーツごとに蒸留・ブレンドすることで、複層的な香りを設計しています。

 

グラスに氷を入れて時間をかけて飲むと、香りが段階的に変化していく設計になっており、まさに「静寂な森を飲む体験」と表現されます。

 

この事例が示すのは、クロモジが「脇役のボタニカル」ではなく、ジン全体の世界観を構築できる主役素材になり得るということです。

 

 

ジンは”お酒の香水”、香水は”肌のジン”

ここで注目したいのが、クラフトジンとフレグランスの本質的な共通点です。

どちらも「香りの設計」が命であり、素材の選定・組み合わせ・強度のバランスが製品の個性を決めます。造り手の感性と素材への敬意が、そのまま香りに宿る点でも共通しています。

 

クラフトジンが「お酒の香水」と呼ばれるとしたら、香水は「肌につけるジン」とも言えます。どちらも嗅覚を通じた体験であり、素材・産地・ストーリーが価値を形成します。

 

BLACKLETTERSが届ける、クロモジの香り体験

ISILKが展開するフレグランスブランド「BLACKLETTERS」では、秩父産の天然クロモジを主原料とした3種のフレグランスを展開しています。

 

香水名 香りのコンセプト
KUROMOJI 森の奥に誘うような静けさと清涼感
URAHA 花とハーブの調和、凛とした柔らかさ
SORAIRO 空気のように軽やか、夏の透明感

 

クラフトジンでクロモジの香りに出会った方に、ぜひ「肌でまとうクロモジ」を体験していただきたい。飲む香りと、まとう香り。同じ素材が、異なる形で感覚に届きます。

👉 KUROMOJIシリーズの詳細はこちら

 

 

まとめ|クロモジは日本の香り文化をつなぐ素材

観点 ポイント
クラフトジン市場 和素材の差別化競争が進み、クロモジへの注目が高まっている
クロモジの香り特性 清涼×ウッディ。ジンのボタニカルとして世界観を構築できる
「香の森」の事例 クロモジを主役に据えた設計で高い評価を得る
BLACKLETTERSの展開 秩父産クロモジを「まとう香り」として製品化
共通する価値軸 素材・産地・ストーリーが香りの価値を形成する

 

クラフトジンも、フレグランスも、クロモジという素材を通じて「日本の香り文化」を現代のライフスタイルに届ける手段です。秩父の山野に育つ一本の木が、お酒と香水をつなぐ架け橋になる。その可能性を、ISILKは追い続けています。

 

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秩父に来たら、ぜひ立ち寄ってください。

秩父祭の歴史を伝える「秩父祭り会館」にて
BLACKLETTERSの香水を販売しています。

秩父の森から生まれた香り、
ぜひ現地で体験してみてください。

秩父祭り会館

〒368-0041 埼玉県秩父市番場町2-8

0494-23-1110

10時00分~17時00分 休館日:毎週火曜日

ACCESS 

  • 電車をご利用の場合

    西武鉄道ご利用の場合 池袋より西武秩父線利用 西武秩父駅下車 徒歩15分
    秩父鉄道ご利用の場合 熊谷駅から秩父鉄道 秩父駅下車 徒歩3分

    お車をご利用の場合

    関越自動車道ご利用の場合 関越自動車道 花園I.C.下車 国道140号で秩父方面へ
    日高・飯能方面よりお越しの場合 国道16号経由、国道299号で秩父方面へ
    甲府・山梨方面よりお越しの場合 中央自動車道 勝沼I.C.より国道20号~国道411号~国道140号経由で秩父方面へ

この記事を書いた人

堀口 智彦

埼玉県秩父市出身。大学在学中独学で洋服デザインを学ぶ。2007年に渡英しLCF卒業後帰国し自身のメンズブランドを設立。2015年にブランドを休止し、企業にてチーフデザイナーとして3年間従事。その後シルクと黒文字に出会い、現在は株式会社ISILKの代表取締役。

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