世界が注目するニッチ香水ブランド:日本・フランス・イギリスの香り文化を探る
香りに“個性”を求めるあなたへ:香水の新しい選び方
近年、香水を「ファッション」や「身だしなみ」ではなく、「自己表現」として楽しむ人が増えています。ブランドのロゴや有名な香りに頼る時代は過去のもの。今注目されているのは、世界中の限られた工房から生まれる“ニッチ香水ブランド”です。
この記事では、香水の本場であるフランスを中心に、個性豊かなブランドが立ち上がる日本、そして伝統とモダンが交錯するイギリスの香水ブランドを紹介。それぞれの香りが生まれる背景と、ライフスタイルとの関わりをひもといていきます。
なぜフランスは「香水の国」なのか?
フランスが香水文化の中心地とされるのには、いくつかの歴史的背景があります。
中世ヨーロッパではイタリアが香り文化の発祥とされますが、16世紀にカトリーヌ・ド・メディシス(イタリア貴族出身)がフランス王家に嫁ぎ、香水職人をフランスに連れてきたことが香水文化の始まりとされています。
18世紀、ヴェルサイユ宮殿の貴族たちは衛生観念が低く、香水で体臭をごまかす文化が根付きました。これが発展し、19世紀以降には調香師という職業が確立。
フランス南部グラース(Grasse)は香料植物の産地として発展し、“香水の都”として世界に知られるようになりました。
また、シャネルやディオール、ゲランといった名だたるブランドがフランス発であることも、フランス=香水のイメージを強固にしています。
それではフランスの伝統的なフレグランスブランドを紹介していきましょう。
フランスのニッチ香水ブランド
1. フレデリック・マル(Frédéric Malle)
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世界のトップ調香師たちと共同で香りを開発
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香水そのものの完成度を重視した“編集者ブランド”
2. メゾン・フランシス・クルジャン(Maison Francis Kurkdjian)
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調香師フランシス・クルジャンによる芸術的な香りづくり
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香水「バカラ 540」は高級フレグランスの代表格
3. ディプティック(Diptyque)
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芸術家たちによって創設。ユニセックスでアートな香りが特徴
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香水だけでなくキャンドルやホームフレグランスも人気
日本発・注目のニッチ香水ブランド
1. パルファン・サトリ(Parfum Satori)
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調香師・サトリ佐藤による日本の侘び寂びを感じる香り
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香道や和の文化から着想を得たコンセプトが国内外で高評価
2. エディット(ÉDIT(h))
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フランス人調香師と日本の感性が融合した香り
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モダンでアーティスティックなパッケージも魅力
3. リベルタ パフューム(LIBERTA Perfume)
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オーダーメイド香水を提案する日本の新鋭ブランド
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自分だけの香りを作りたい人に人気
イギリス発の上質フレグランス
イギリスも独自の香水文化を持ち、長い歴史を誇るブランドと革新的なブランドが共存しています。
1. ジョー・マローン(Jo Malone London)
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イギリスを代表する香水ブランドのひとつで、シンプルで洗練された香りが特徴
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柑橘系やフローラルの香りが多く、レイヤリング(重ね付け)によって自分だけの香りを楽しめる提案も人気
2. ペンハリガン(Penhaligon’s)
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英国王室御用達の格式高いブランド。伝統的なブリティッシュスタイルの香りで知られる
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重厚感のあるフローラルやウッディ系など、クラシックな香りが多く、ボトルデザインも上品
3. ミラー・ハリス(Miller Harris)
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自然の植物や花の香りを現代的に解釈したブランド
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都会的で洗練された香りが多く、アートや文学との結びつきも強い
4. モルトンブラウン(Molton Brown)
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高級ホテルのアメニティとしても知られるラグジュアリーブランド
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スパイシーで深みのある香りから爽やかなユニセックス調まで幅広いラインナップを展開

自然と調和した香り:BLACKLETTERSの提案
香りを通して地域文化を表現したい。そんな思いから秩父で生まれたフレグランスブランドがBLACKLETTERSです。
私たちのラインナップ「URAHA」は、ベルガモットや秩父産クロモジといった天然精油を使用し、心と身体にそっと寄り添う香りを目指しています。海外ブランドに引けを取らない、日本ならではの“記憶に残る香り”を体験してみませんか?
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