捨てられるカボスの皮を、香りに。|秩父黄金かぼすから生まれたBLACKLETTERSの新作
BLACKLETTERSは、秩父のクロモジから始まったフレグランスブランドです。秩父にある植物や自然資源を見つめ直し、それを「香り」という新しい価値に変えていく。
今回発表する新しい香り「AOHA」も、そんなBLACKLETTERSの考え方から生まれました。使っているのは、「秩父黄金かぼす」
しかも今回私たちが使用しているのは、果汁ではありません。カボスを加工する過程で、本来であれば廃棄されてしまう「皮」です。

秩父で育つ「黄金のカボス」
カボスというと、大分県を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、秩父でもカボスは栽培されています。主な産地は、秩父市吉田地区や小鹿野町。収穫は9月下旬頃から始まり、11月下旬頃まで続きます。
一般的にカボスと聞いて思い浮かべるのは、鮮やかなグリーンの果実です。秩父のカボスも最初は緑色ですが、成熟するにつれて徐々に黄色く色づいていきます。その姿が黄金色に見えることから「黄金のカボス」と呼ばれています。

龍勢が上がる頃、カボスも色づいていく
黄金のカボスの産地の一つ、秩父市吉田地区。ここには秩父事件とも深い関わりを持つ椋神社があり、毎年10月には「龍勢祭」が開催されます。
手づくりのロケット「龍勢」が秋の空へ打ち上げられる頃、カボスもまたグリーンから黄色へと少しずつ姿を変えていきます。祭りや歴史、農業、そして山々。BLACKLETTERSが大切にしているのは、単に「秩父産」という言葉を商品につけることではありません。
その素材が、どんな土地で育っているのか。
その土地にどんな暮らしや文化があるのか。
素材の背景まで含めて、一つのプロダクトにしていきたいと考えています。
捨てられるカボスの皮に、もう一つの価値を
今回のAOHAには、もう一つ大切なストーリーがあります。カボスを加工すると、果汁などを使用した後に皮が残ります。今回使用しているのは、そのままでは廃棄されてしまうカボスの皮です。その皮をピューレ状に加工し、秩父で植物の蒸留を行う「CHICHIBU AROMA Lab.」によって精油へ。そして、その精油をBLACKLETTERSの新しい香りの原料として使用しています。
農産物としてのカボス。
加工した後に残る皮。
それを「廃棄物」で終わらせるのではなく、香りという別の価値に変える。
今回の取り組みで私たちが面白いと感じているのは、まさにこの部分です。

地域資源は、最初から「資源」として存在しているわけではない
地域資源という言葉をよく耳にします。しかし私たちは、地域に存在するものすべてが、最初から「地域資源」なのではないと考えています。
これまで捨てられていたもの。
価値がないと思われていたもの。
使い道が分からなかったもの。
そこに技術やデザイン、アイデアが加わることで、初めて新しい価値が生まれることがあります。今回のカボスも、その一つです。
カボスの皮をピューレにする。
CHICHIBU AROMA Lab.が蒸留し、精油にする。
BLACKLETTERSが香りとして設計する。
そして、最終的に一つの商品としてお客様に届ける。
一つの地域の中で、それぞれの技術や役割がつながる。
BLACKLETTERSが目指している地域との関わり方は、こうした小さな循環をつくっていくことでもあります。
クロモジと黄金のカボス
BLACKLETTERSの原点となった素材は、秩父に自生するクロモジです。そして今回、そのクロモジに黄金のカボスの精油を組み合わせました。
新しい香りの名前は「AOHA」。
カボスの瑞々しく明るいシトラス。その奥に、クロモジのウッディで落ち着いた香りを重ねています。目指したのは、ただ爽やかなだけではないCitrus Woody。
秩父の果実と、秩父の山。
異なる二つの植物から生まれた、BLACKLETTERSの新しい香りです。

「地域の商品だから」ではなく、「欲しい商品だから」
地域の素材を使った商品というと、「地域貢献」や「サステナブル」という言葉が先に立つことがあります。
もちろん、それも大切なことです。
しかしBLACKLETTERSが一番大切にしたいのは、商品そのものに魅力があることです。
「秩父の商品だから買う」のではなく、
「この香りが好きだから使いたい」。
そして使っていく中で、その背景を知る。
「この香りには秩父のカボスが使われている」
「しかも、本来捨てられるはずだった皮から精油がつくられている」
そこから秩父という地域や、その土地で行われている農業、蒸留、ものづくりに興味を持ってもらう。
それがBLACKLETTERSの考える、地域とプロダクトの関係です。
秩父にあるものを、秩父でつなぐ
農家がカボスを育てる。
カボスが加工される。
そこから出る皮を捨てずに活用する。
CHICHIBU AROMA Lab.が精油にする。
BLACKLETTERSが香りにする。
決して大きな循環ではありません。
でも、地域の中にあるものと、地域の中にある技術をつないでいけば、新しい商品を生み出すことができます。
そして、その商品が売れることで、また次の取り組みにつながっていく。
私たちは、そうした循環を少しずつ秩父につくっていきたいと考えています。
AOHA ― 秩父の秋から生まれた、新しい香り
9月下旬から11月下旬。秩父ではカボスの収穫を迎えます。グリーンだった果実が、少しずつ黄金色へと変わっていく。
その果実を加工した後に残る皮から、精油をつくる。そして、秩父の山に自生するクロモジと組み合わせる。
こうして新しい香り「AOHA」が生まれました。これまで捨てられていたものを、香りへ。
地域にあるものを見つけ、新しい価値に変え、次につなげていく。
BLACKLETTERSはこれからも、秩父という土地にある植物や農産物と向き合いながら、この土地だからこそ生まれる香りをつくっていきます。
商品はYUSHINと同時に発売となります。発売日は11月中旬から下旬を予定しております。
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