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秩父で織物体験ができる「ちちぶ銘仙館」完全ガイド|秩父銘仙の歴史と体験内容・料金

池袋から特急ラビューで約1時間半。秩父は埼玉県の3分の1を占める山に囲まれた盆地です。かつて市民の約70%が織物関連の仕事に関わっていたほど、絹織物が基幹産業として栄えたこの土地に、今もその技術と歴史を体験できる場所があります。

 

ちちぶ銘仙館です。

 

この記事では、秩父銘仙の歴史から、ちちぶ銘仙館で体験できるプログラムの内容・料金まで詳しく解説します。

 

 

ちちぶ銘仙館|基本情報

項目 内容
住所 埼玉県秩父市熊木町28-1
開館時間 9:00〜16:00(体験受付は15:00まで)
休館日 年末年始(12月29日〜1月3日)のみ。ほぼ年中無休
入館料 大人210円/小中学生100円
駐車場 普通車21台(無料)
アクセス 西武秩父駅から徒歩約5〜10分
電話 0494-21-2112
公式サイト www.meisenkan.com

建物について

本館は昭和5年(1930年)建造。フランク・ロイド・ライトが考案した大谷石積みの外装を持つ旧埼玉県秩父工業試験場を活用した施設で、平成13年(2001年)に国の登録有形文化財に登録されています。のこぎり屋根の工場棟も含め、昭和初期の雰囲気が漂う空間です。

 

体験プログラムと料金

体験はすべて要予約です。所要時間はいずれも30〜60分程度。

体験内容 料金目安 所要時間
平織りコースター作り 1,500円程度 約30分
ほぐし捺染体験 別途料金 約60分
藍染め体験(ハンカチ) 別途料金 約30〜60分
型染め体験(ハンカチ・巾着・トートバッグ) 別途料金 約30〜60分

毎月第2土曜日は、繭から糸を取り銘仙になるまでの各工程の実演を見ることができます。

 

秩父織物の概要

秩父銘仙の歴史は、8世紀ごろに遡ります。この時代、知々夫彦命によって養蚕と機織の技術が住民に伝えられたのが始まりとされています。

 

秩父地域は山に囲まれた地形で、稲作に適していなかったため、養蚕業が盛んになりました。この地域で生産された規格外の繭を使用して「太織」と呼ばれる野良着が作られ、「鬼秩父」とも呼ばれ、大衆の普段着として広く使われました​​。

 

太織は後に「秩父銘仙」と名前を変え、新しい「ほぐし捺染」技術の開発によって大胆で華やかなデザインの織物へと進化しました。秩父銘仙は特に大正から昭和初期にかけて女性の間で手軽なおしゃれ着として全国的に人気を博し、秩父地域の基幹産業となりました。当時、市民の約70%が織物関連の仕事に関わっていたと言われています。

 

秩父銘仙は明治中期から昭和初期に最盛期を迎え、高品質なものへと改善・改良が重ねられました。しかし、昭和10年代には関連工場が320軒から6軒程度に減少しました。

 

現在、秩父銘仙は経済産業省によって2013年から伝統的工芸品として指定されています。この長い歴史を通じて、秩父銘仙は伝統を受け継ぎつつも時代に応じた変化を遂げてきました。

 

 

体験プログラムの種類

ちちぶ銘仙館では、訪問者は秩父織物の豊かな歴史を学びながら、染め物や織り物の実践的な体験を楽しむことができます。

 

この施設は、秩父地域の繊維産業の発展のために昭和初期に建てられた旧埼玉県秩父工業試験場を活用しており、現在は繊維産業の後継者育成にも取り組んでいます​​。

 

「ほぐし捺染」技法

秩父銘仙は、「ほぐし捺染」と呼ばれる独特の染め方で知られており、この技法で染められた秩父銘仙はリバーシブルの生地として人気があります。

 

この技法では、織る前の経糸(たていと)に型紙を当てて染めることで、裏表どちらも使える生地を作り出します。この技法により、経済的にも使い勝手が良いリバーシブル生地が生産され、当時の庶民に広く普及しました​​​​。

 

 

平織りコースター作り体験

また、訪問者は平織りのコースター作り体験にも参加できます。ここでは50色以上の糸の中から5色の緯糸(よこいと)を選び、自分だけのデザインを作成します。選んだ糸は杼(ひ)という道具に巻き付けて、織り機を使って織り上げます。

 

この体験は、秩父銘仙の伝統的な織り方を基にしながらも、現代のクリエイティブな要素を取り入れたものです​​​​​​。

 

 

実際の体験レポート

体験参加者は、このプロセスを通じて、心地の良いリズムで織り進める感覚や、約30分で完成する手織りコースターの達成感を味わえます​​​​。また金額は1人1500円程度で体験することが可能です。

まだ2025年オープン予定ですが、織物体験を多数用意する予定です。

興味がありましたら下記にお問い合わせお願い致します。お問い合わせはこちら

 

http://isilk.jp/isilk/contact/

 

体験を通じて感じること

この体験は、秩父銘仙をはじめとする秩父の繊維産業の歴史に触れ、実際に手を動かして学ぶ機会を提供します。昭和初期に建造され、現在は後継者育成も行われているちちぶ銘仙館で、ゆったりとした時間を過ごしながら、秩父の歴史を深く理解することができます​​​​。

 

 

 

寺内織物について

かつて秩父銘仙の製造体験でも知られた寺内織物(1914年創業)は、現在は体験受付を終了しています。秩父銘仙の最盛期に500以上あった工場が今では数軒になるという状況の中で、ちちぶ銘仙館が伝統技術を継承する中心的な役割を担っています。

 

ISILKと秩父の絹織物——シルク一元化への取り組み

ISILKは現在、秩父を拠点に国産シルクの一元化プロジェクトを進めています。養蚕(繭をつくる)から製糸・加工・製品まで、工程を一本の線でつなぎ、「秩父産と言い切れるシルク」を作ることが目標です。

 

ちちぶ銘仙館が守り続けてきた織物文化と、ISILKが目指す生産の一元化は、同じ秩父の絹の未来を向いています。

国産シルク一元化プロジェクトの詳細はこちら

 

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この記事を書いた人

堀口 智彦

埼玉県秩父市出身。大学在学中独学で洋服デザインを学ぶ。2007年に渡英しLCF卒業後帰国し自身のメンズブランドを設立。2015年にブランドを休止し、企業にてチーフデザイナーとして3年間従事。その後シルクと黒文字に出会い、現在は株式会社ISILKの代表取締役。

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