キャンドルと香りの相性
香りとキャンドル
香りに携わるようになり、少しずつ、お香やキャンドルなど香りがあるものに思考がいきがちになり、早く新作をと思い焦ってしまう今日この頃です。
以前キャンドルジュンさんのお弟子さんで、今は独立した方に色々と話す機会がありその時に、キャンドルに香りを混ぜるとキャンドル自体の品質が落ちると言っていました。
たしかに、精油は燃えやすい性質を持っていますが、熱を加えることで他の有害物質や成分が変化する可能性があります。
そのため香りを作る側もきちんとした化学の知識がないといい商品を提供することが難しくなってしまうのかもしれません。
キャンドルが作られるワックスとは
今巷で売られているキャンドルの原材料の多くはパラフィンワックスになります。
原料は石油系で融点47~69℃になります。
融点とは?・・・融点とは、キャンドルが溶ける温度のことを言います。
アメリカなどの研究によるとパラフィンワックスは燃焼させた際、空気汚染を引き起こす可能性があることが研究結果でわかっています。
合成香料が燃焼することで違う物質と混ざり合いアレルギーを引き起こすという研究データも出ているそうです。
では天然と言われるワックスの原料としては何が一番いいのでしょうか?
ソイワックス
まず1つはソイワックス。英語でSOY〔ソイ〕はダイス。ソイソースは日本で言う醤油になります。醤油は大豆から作られていますからね。
低温で時間をかけて燃焼する特徴があります。煤(すす)が出にくく、環境にも優しいというメリットが挙げられます。空気清浄効果もあるので、火を消した後も嫌なニオイが部屋に残りません。融点:47〜57℃
ミツロウワックス
2つ目が、蜜蝋ミツロウワックス
蜂が巣作りのために体内で分泌したものが蜜蝋と呼ばれています。
粘り気がある質感で、63℃くらいで溶ける性質を持ちます。蜜蝋の色や香りは、それぞれの蜂の体に付いていた花粉の色や香りによって異なっています。融点は62 – 65℃
キャンドルは、炎を消すとき不快な香りがするものもありますが、蜜蝋のキャンドルは消すときに臭わないという利点あります。しかしデメリットは防腐剤が入っていないためカビが生えやすくなります。
パームワックス
3つ目がパームワックス原料になります。
パームワックスはヤシの木から採れススが出にくく、固まると表面がクリスタルのような結晶がでるため市場では人気の原料になります。
ヤシの木の大量伐採が熱帯雨林の破壊につながっている現状もあるため、生産者は環境や生態系を考慮し製造しています。
持続可能に生産されたパーム油には認証を設けられているため、使用する際は気をつけて選ぶ必要があります。
◊融点:57℃
以上天然(オーガニック)で体にも害がないワックスは3つになります。
融点とは火をつけた際に、蝋が溶ける温度のことを言います。(固体が液体になり始める温度)
これからキャンドルを作る過程で唯一無二のものを作るには容器から色々と開発が必要だと思っています。
またワックスとの相性も必要になってきます。
その中で気になるのが、通常芯と言われている部分はロープ(紐)で作られています。
他にも粉砕して固めた木を芯に使うことで、燃える時にパチパチと言った音が鳴ることで逆に風情が出たりします。
黒文字は抽出した木は全て廃棄してしまいます。
それは勿体無いのでディスプレイに使ったりして色々と幅を広げていますが、キャンドルの芯を黒文字の木を粉砕させて
固めたスティックのようなものができたら面白いなーと思ってしまいます。
早いうちにそう言ったものも実現させていきたいですね。
HANASUMI ー花炭ー
自然からの贈り物をより身近に。
そして香りとともに。
HANASUMI
商品紹介
Blacklettersのブランドコンセプトでもあるとして木々から取れるめぐみを生かすをコンセプトとしたサスティナブルなアロマチャコール。
アロマオイルやエッセンシャルオイルを垂らして、アロマストーンの様な用途でご使用いただけます。
炭の特徴でもある湿度が高いと水蒸気を吸着し、周囲が乾燥してくると吸着した水蒸気を吐き出す。この機能を利用した自然のディフューザー。
玄関やトイレ、寝室に飾ると風水としては魔除けとして取り入れられ、自然の開運アイテムとしても昔から日本人の生活の一部として活躍してきたアイテムになります。
花炭とは、「飾り炭」とも呼ばれ、500 年の歴史を持ち、古くから茶の湯の世界で菊炭と共に使用され、優雅で高尚なものとして珍重されてきたと言われています。 木の実、葉、花、果物など素材そのままの形で炭化させてつくる炭の一種です。
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