秩父といえば、自然豊かな観光地や歴史ある祭りが有名ですが、実は日本酒・ウイスキー・ワイン・ビールなど、個性あふれる酒造ブランドが集まる“酒どころ”としても知られています。

その背景には、秩父独特の気候や豊富で美味しい水資源、山に囲まれた発酵に適した環境が大きく関係しています。

本記事では、秩父のお酒ブランドの魅力とともに、今注目されつつある「クラフトジン」の可能性についても掘り下げていきます。

なぜ秩父は酒造りに適しているのか？

秩父の酒造文化を語るうえで欠かせないのが、以下のような自然条件です。

• 寒暖差の激しい地形：発酵を安定させる気温の変化があり、旨味のある酒が育つ。

• 豊富で清らかな水資源：隆起した石灰岩地層から生まれるカルシウム豊富な伏流水

• 森林に囲まれた静かな環境：空気が澄み、自然環境が整っている。

これらの条件がそろうことで、秩父は“酒が生きる土地”として進化してきました。

秩父市の森林面積が広く、名水百選にも選ばれた武甲山伏流水や毘沙門水などが存在することから、秩父のお酒が特に美味しいとされています。

秩父の代表的な酒造ブランド10選

秩父では多様なジャンルのお酒が生まれています。代表的な銘柄をジャンル別にご紹介します。

日本酒

• 矢尾本店（秩父錦）

• 武甲酒造（大吟醸）

• 藤﨑摠兵衛商店（さけ武蔵）

• タイセー秩父菊水酒造所（秩父小次郎）

ウイスキー

• ベンチャーウイスキー（イチローズモルト）
  
  世界的に高評価を受ける、秩父発クラフトウイスキーの代表格。

ワイン

• 秩父ワイン（源作印ワイン）

• 兎田ワイナリー（秩父ファーマーズファクトリー）

その他

• 秩父麦酒醸造所（クラフトビール）

• 戸田乳業（秩父のお福分け：リキュール）

• ディアレットフィールド醸造所（秩父百花：ミード＝蜂蜜酒）

多彩なジャンルでそれぞれにファンが多く、都内からのお取り寄せ需要も年々高まっています。

クラフトジンとは？注目される“香りのお酒”

クラフトジンは、蒸留したスピリッツにジュニパーベリーや各種ボタニカル（香草・薬草）を加えて再蒸留した香り豊かなお酒です。

近年、日本でも「桜、山椒、柚子」などの和素材を取り入れた“ジャパニーズクラフトジン”が注目を集めています。

たとえば、サントリーの「ROKU（六）」は四季をテーマにしたジンとして国内外から高い評価を受けています。

秩父にクラフトジンは存在するのか？

実は、秩父には現在クラフトジンの蒸留所はありません。しかし、以下のような点から新たなクラフトジンブランドが生まれる可能性は十分にあります。

• クロモジ・山椒・杉など香り豊かな植物資源（ボタニカル）が豊富

• ウイスキーで培った蒸留技術の下地

• 秩父の名水と自然環境という圧倒的なアドバンテージ

もし、秩父産の和ボタニカルをふんだんに使ったオリジナルクラフトジンが生まれれば、地元の酒文化はさらに進化するでしょう。

香りの力を活かした“秩父の挑戦”：BLACKLETTERSの取り組み

香りといえば、秩父にはすでに「香りの魅力を最大限に活かすブランド」があります。それが、BLACKLETTERSです。

BLACKLETTERSは、秩父産の**クロモジ（黒文字）**や天然精油を用いて、心と空間を整えるフレグランスシリーズを展開しています。和精油の透明感ある香りは、まさにクラフトジンとも通じる“森の香りの芸術”。

▶︎ BLACKLETTERSの世界観を見る

クラフトジンと同じく「ボタニカルの香りを活かす」ものとして、香りを深く楽しみたい方には、フレグランスという選択肢もおすすめです。

秩父でのクラフトジンの可能性

現在、秩父にはクラフトジンの酒造メーカーが存在しませんが、秩父の恵まれた自然環境と豊富な水資源を活かしたクラフトジンの製造は大いに期待されます。

秩父産のボタニカルを使用したオリジナルのクラフトジンが誕生すれば、さらに秩父のお酒文化が豊かになることでしょう​。

まとめ：酒のまち秩父に、次の一手を。

秩父は、古くから日本酒やウイスキーの名産地として発展してきました。さらに今後は、地元の植物や水資源を活かしたクラフトジンの可能性も注目され始めています。

そして香りという視点からは、BLACKLETTERSのようなフレグランスブランドがすでに秩父の“森の恵み”を現代に伝える挑戦をしています。

香りと味、感覚と記憶。

秩父から生まれる新たなものづくりに、どうぞご注目ください。