古民家と香りが交差する町、秩父へ。 — NIPPONIAで過ごす、記憶に残る宿泊体験

LINEで送る
Pocket

歴史に泊まるという贅沢を、秩父で。

東京から電車でわずか1時間半──自然と歴史が織りなす町、秩父。ここには、今もなお静かに時を刻む古民家が点在しています。

 

日帰りのイメージが強い秩父ですが、実はその土地に“泊まる”ことでしか感じられない魅力があります。それを体現しているのが、古民家ホテル「NIPPONIA 秩父 門前町」です。

 

 

本記事では、なぜ秩父に歴史的建造物の集積が少ないのかという背景から、「NIPPONIA」がもたらす感性豊かな滞在体験までを、ご紹介します。

 

 

 

なぜ秩父には歴史的建造物の集合体が少ないのか?

秩父には、かつて数多くの古民家が存在していました。しかし現在、川越のように街並み全体が古民家として保存されていないのには理由があります。

 

その背景には、管理者の高齢化、道路拡張による立ち退き、再建築不可となる消防法の制約など、様々な要因が絡み合っています。残したくても残せなかった──それが秩父の現実でした。

 

とはいえ、秩父の馬場通り(参道)を歩けば、明治初期の建物が今も美しく佇んでいます。点在する古民家たちは、ひっそりとその歴史を伝え続けています。

 

 

織物のまち・秩父と、古民家の記憶

秩父は、かつて京都に匹敵するほどの織物産地として栄えました。秩父銘仙に代表される織物文化とともに、遊郭跡や歌舞伎小屋などの風景も町のあちこちに残っています。

 

そんな秩父で「NIPPONIA(ニッポニア)」という古民家ホテルに出会ったのは、筆者が秩父にホテルを構想していた頃。地元の名士へのプレゼン資料として「篠山城下町ホテル」の事例を調べたのがきっかけでした。

 

当時はインバウンド需要が高まり、中国の爆買いなどで各地に空き家再生型ホテルが誕生していた時期。地域資源を活かした観光の在り方が注目されていたのです。

 

ホテルが少ない理由と、変わりゆく秩父

秩父は、西武池袋線の特急ラビューに乗れば池袋からわずか1時間25分。日帰り旅行でも十分楽しめる立地です。そのため観光客の多くは宿泊せずに帰ってしまい、ホテル需要が長年限定的でした。

 

かつては観光地というよりも、キャノンなどの半導体工場が集まる企業誘致の町。出張向けビジネスホテルは秩父駅前にある2軒程度のみでした。

 

しかし近年、ホステルや古民家を活用した宿泊施設が少しずつ誕生しています。そしていま、国道沿いには大手ホテルチェーン「ルートイン」が建設中。秩父セメント跡地の再活用です。

 

これは、秩父が観光地として本格的に歩み始めている証拠ではないでしょうか。

 

 

自然派観光地としての魅力:秩父キャンプ人気

コロナ禍で注目されたのが秩父の自然です。長瀞をはじめ、秩父橋や大滝方面にかけて、秩父には40以上のキャンプ場があります。

 

清流と森林に囲まれたこの土地は、多くのキャンパーたちに癒しを与えてくれました。キャンプだけでなく、日帰り温泉やアクティビティも充実し、今では週末の定番スポットとなりつつあります。

 

秩父でのグランピング体験: 料金とおすすめ施設ガイド

 

古民家ホテル「NIPPONIA」とは?

「NIPPONIA」は、株式会社NOTEが2016年から展開している古民家再生プロジェクト。

 

地域に眠る価値ある古民家を丁寧に修復し、その土地の歴史や文化を体験できる宿泊施設として蘇らせています。その名は、トキの学名「ニッポニア・ニッポン」に由来し、日本の大切な財産を未来につなぐという想いが込められています。

 

秩父では現在2つのNIPPONIA施設が稼働中。いずれも秩父神社から徒歩圏内にあり、歴史ある町並みに自然と溶け込んでいます。

 

NIPPONIA 秩父 門前町

 

  • 小池たばこ店(登録有形文化財) 昭和初期に建てられた建物で、現在は歴史を感じるホテルとして再生されています。西武秩父駅から最も近く、アクセスも抜群。

 

  • マル十薬局 明治元年創業の薬局をリノベーション。昔ながらの蔵も残り、隣には映画館跡を改装したレストラン「トラゲット」など、まち歩きも楽しめます。

 

 

 

あなたの暮らしにも、秩父の“感性”を持ち帰ってみませんか?

ISILKが手がける2つのブランドは、この秩父の豊かさを日々の暮らしにそっと届けてくれます。

 

 

 

秩父で過ごす、記憶に残る時間

日々の喧騒を離れ、古民家で過ごす静かなひととき。昭和初期の風景が蘇る空間で、秩父の空気と時間を深く味わってみてください。

 

秩父はパワースポットとしても有名で、三峰神社・宝登山神社・秩父神社といった霊験あらたかな神社が点在しています。旅の疲れを癒すだけでなく、心を整える時間を得るために──。

 

ぜひ、次回の旅先は「秩父の古民家ホテル」に。

 

▶︎ NIPPONIA 秩父 門前町 公式サイトを見る

 

フレグランス除菌スプレー

秩父のめぐみを使ったプロダクト。

香りとともに日常を非日常に。

フレグランス除菌スプレー

フレグランス除菌スプレー

商品紹介

名酒『秩父錦』は、寛延二年(1749年)、山深く水清い秩父の仙郷に産声をあげました。以来270有余年、荒川水系の良質な水と秩父盆地特有の寒冷な気候に恵まれ、昔ながらの手作りの技術を今なお活かし、さらに磨きを加え、地酒の持つ芳醇なコクのあるお酒として名声を博しております。
 
今回はそんな酒造メーカーの協力のもと秩父錦のアルコール77を製造していただき、Blacklettersの香水3種類の香りを
合わせた除菌スプレーを発売いたしました。秩父で取れた天然のクロモジとお酒のハーモニーを体験してください。
 
秩父の水や自然で作られたアルコールは柔らかく、馴染みやすい肌触りになります。
 
ルームスプレーとしてもファブリックスプレーとしてもご利用いただけます。
 
ぜひこの機会に香水の香りをお試しください。

この記事を書いた人

堀口 智彦

埼玉県秩父市出身。大学在学中独学で洋服デザインを学ぶ。2007年に渡英しLCF卒業後帰国し自身のメンズブランドを設立。2015年にブランドを休止し、企業にてチーフデザイナーとして3年間従事。その後シルクと黒文字に出会い、現在は株式会社ISILKの代表取締役。

この著者の記事一覧

コメントは受け付けていません。

LINEで送る
Pocket

関連記事RELATED ARTICLE

秩父の自然の恵みから、癒しの香りを体験

ご購入はこちらから ご購入はこちらから arrow_right
PAGE TOP