脳と香りの関係

人間は嗅覚を通して香りを感じていますが、最終的に脳が判断し、いい匂いがどうかを判別すると言われています。

嗅覚と味覚は化学的感覚つまり、香りや何か食べた時に舌に触れることで感じることができる感覚のこと。生物の進化の過程で最も早く現れた感覚になります。

視覚、聴覚、触覚などの物理的な感覚とは異なるそうです。では物理的な感覚とは？化学的感覚以外のものという区別になっています。

嗅覚は脳の発達にと大いに関係があり、下等な動物ほど嗅覚中枢が脳全体に占める割合は大きいそうです。

世界的に視覚や聴覚に関しての研究は盛んに行われていますが、嗅覚に関してはかなり研究が遅れており、解明されていない事が多いと言われています。

香りが脳に与える影響

そのためアロマ、精油の香りが脳に与える影響がどうなのかということは断片的には分かっていますが、まだまだ医療として、漢方のように日常的に行われるにはまだまだデータが少ないと言わざるを得ません。しかし、フランスではアロマ療法は医療と同等で扱われている事も事実です。

その中で、人間の脳に与える影響は記憶と結びつき、昔付き合っていた彼女の香りを嗅いだ瞬間に昔の記憶が蘇るのも脳の中の機能が密接に繋がっていると言えそうです。

最近は少子化の影響とは関係ないかもしれませんが、ネコや犬を家の中で飼う方が増えていくなかで、難しいと言われるのは香りの共存。

動物の嗅覚と香り

動物は人間と違い、嗅覚が脳の大半を占めるそうです。ということは人間がいい香りと感じる香りは動物にとっては10倍にも20倍にも強い香りになってしまい、逆にストレスになってしまいます。

そのため、エッセンシャルオイルなどを家で使うことができなかったり、リードディフューザーも一緒ですね。

元々エッセンシャルオイルは植物が外的から守るために生み出した成分が凝縮したもののため、そう言った意味でも動物には好まれないのかもしれません。

ペット用の香りがあったらと言われますが、果たして動物たちが好む香りと人間が好む香りが共有できるのかとても興味深いです。

クロモジのハーブウォーター

ちなみにネコや犬は人間の肌に比べてかなり弱くできているため、皮膚病になりやすいそうです。

ある動物病院では、天然のクロモジの精油を抽出する際に取れるハーブウォーターが動物の肌荒れや、皮膚炎等に効果があるそうです。黒文字はもともと抗菌性が多く含まれているため、肌に優しく汎用性があります。

エッセンシャルオイルはダメだけど、ペットと上手く日常生活を送るためにも、何かいいアイデアが有ればと考えさせられる1日になりました。