味の素は本当に体に悪い?うま味とシルク成分の意外な共通点
「味の素って体に悪いのでは?」──そんな疑問がSNSやネットで今も飛び交っています。
きっかけは、実業家ホリエモン(堀江貴文氏)のバンコク旅行に関する投稿でした。とあるリプライが「タイの料理には味の素が多く使われている」と警鐘を鳴らし、そこから“味の素=体に悪い”という話題が再燃しました。
しかし、本当に味の素(うま味調味料=グルタミン酸ナトリウム)は体に悪いのでしょうか? そして、実はこのグルタミン酸は、私たちが扱う「シルク」にも含まれているのです。
この記事では、科学的根拠に基づきながら、味の素の成分とシルクに含まれるアミノ酸の共通点、そして健康や美容に与えるポジティブな影響について解説します。
味の素とは?誕生と誤解の歴史
味の素は1908年、池田菊苗博士が昆布だしのうま味成分「グルタミン酸」を発見したことに始まります。翌年、味の素株式会社がこの成分を活用した調味料「味の素®」として商品化しました。
現在では、うま味(Umami)は甘味・塩味・酸味・苦味に続く「第五の基本味」として、世界中の料理文化で注目されています。
一方、1960年代に「中国料理を食べた後に頭痛がする」といった体験談(いわゆる“中華料理症候群”)が報じられたことから、グルタミン酸ナトリウム(MSG)に対して誤解が広まりました。
科学的には無害とされている
実際、MSGの安全性は複数の国際機関によって公式に認められています。
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世界保健機関(WHO)およびFAOの合同食品添加物専門家委員会(JECFA)は、MSGに対して「摂取上限を設ける必要がない(ADI “not specified”)」と結論づけています。▶ JECFA公式評価ページ
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アメリカ食品医薬品局(FDA)はMSGを「一般に安全と認められる物質(GRAS)」と分類しています。▶ FDA公式Q&Aページ
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欧州食品安全機関(EFSA)も、2017年の再評価で「通常の摂取量であれば健康への懸念は低い」としています。▶ EFSA公式レポート
ただし、ごく一部の人が過敏反応を示す可能性はあり、これは通常の食品アレルギーと同様の現象と理解されています。
味の素はなぜ“体に悪い”と誤解される?
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「化学調味料=人工的=体に悪い」というイメージの刷り込み
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MSGという名称が“人工添加物”的に見える誤解
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SNSで拡散された未検証の情報
しかし、実際のMSGは天然由来のグルタミン酸を発酵によって製造したもの。
昆布、トマト、パルメザンチーズ、母乳などにも自然に含まれている成分です。
シルクに含まれるアミノ酸とうま味の共通点
意外に思われるかもしれませんが、シルク(繭から作られる繊維)にも人間にとって有益なアミノ酸が豊富に含まれています。
特に「フィブロイン」という主成分には、グルタミン酸をはじめとした以下のような必須アミノ酸が含まれます:
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トリプトファン(0.01%):リラックス・安眠に関与
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バリン(2.64%):筋肉維持
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ロイシン、イソロイシン:BCAAとして筋力サポート
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リジン、スレオニン、ヒスチジンなど
グルタミン酸の働き(味の素と共通)
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神経伝達物質として脳の代謝に関与
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アミノ酸代謝をサポート
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「旨味」としての官能的な体験にも寄与
つまり、味の素とうま味成分は、内面からの健康に関わる本質的な素材なのです。
食と香りがつながる未来へ:ISILKの視点
ISILKでは、この“うま味”をもたらすアミノ酸に注目し、シルクを「着る・塗る・香る・食べる」素材として再発見する活動を続けています。
たとえば、シルクに含まれるグルタミン酸やトリプトファンがもたらす「リラックス・安眠」効果に着目し、
▷【BLACKLETTERS】では:
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国産クロモジ精油を中心に、
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ラストノートにはホワイトムスクを採用
といった形で、「自然由来の香り」と「心を整える化学的構成」のバランスを追求しています。
👉 合成ムスクが苦手な方にも、ナチュラル感ある“選ばれた合成香料”として受け入れられるよう、丁寧に処方設計しています。
まとめ:味の素とシルクは“体にいい”アミノ酸の力でつながっている
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味の素(MSG)は誤解されがちだが、安全性は科学的に確認されている
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シルクにも同じ「グルタミン酸」が含まれ、健康や美容に役立つアミノ酸が豊富
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食だけでなく香りや繊維としても、アミノ酸の可能性を拡張するのがISILKの挑戦
SNSでの炎上や偏見ではなく、データと成分から素材の価値を見直す視点を今こそ取り戻したい。
ぜひ、味覚・触覚・嗅覚すべてで感じる「新しいうま味体験」をISILKで体験してみてください。
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