秩父発・クロモジを使ったクラフトコーラ計画と清涼飲料水製造許可とは?
クラフトコーラのブームが全国に広がる中、私たちISILKは、秩父の自然が育む香木「クロモジ」を使ったクラフトコーラの展開に向けて準備を進めています。
本記事では、その魅力と、製品化に必要な”清涼飲料水製造許可”についてわかりやすく解説します。
クラフトコーラとは?|スパイス香る、自然派ドリンク
クラフトコーラとは、人工甘味料や保存料を使わず、天然素材とスパイスでつくる個性派コーラのこと。2018年頃から徐々に注目され、今では全国に数十種類以上のブランドが登場しています。
特にシナモン、クローブ、カルダモンといったスパイスの香りが特徴で、甘すぎず、奥行きのある味わいが魅力。
ISILKでは、より飲みやすく、日常に溶け込む香りとして秩父産のクロモジをキー素材としたオリジナルクラフトコーラの開発を構想しています。
清涼飲料水製造許可とは?|飲料を販売するための必須条件
クラフトコーラを瓶や缶にして店舗や自販機で販売するには、食品衛生法に基づく「清涼飲料水製造業」の許可が必要です。以下のような基準が設けられています。
清涼飲料水製造業の定義(厚生労働省より)
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コーヒー、果実飲料、炭酸飲料、ミネラルウォーターなどを製造・瓶詰め・密封する業態
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その場で提供する喫茶営業(例:カフェでグラス提供)は対象外
許可取得に必要な主な施設・設備
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製造室・原料保管庫・冷蔵設備などの専用区画
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殺菌設備・自動充填機・シール装置などの機械
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衛生管理のための洗浄・除菌設備
さらに、各自治体の保健所による設備検査と基準適合が必要となります。大規模な投資が必要になるため、自社で製造許可を取るか、OEM(委託製造)を行うかの選択が重要です。
下記は厚生労働省で記載されている情報です。https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000360783.pdf
秩父で実現可能?|地域の清涼飲料水製造業者たち
クラフトコーラを地産地消で展開するには、秩父圏内に清涼飲料水の製造拠点があるかが鍵となります。
戸田乳業(小鹿野町)
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秩父の給食牛乳でおなじみの老舗企業。
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清涼飲料水製造・リキュール製造の許可を持つ。
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地域との連携でクラフト系商品の実績もあり。
ときがわブルワリー(ときがわ町)
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ブルワリー(醸造所)として開業。現在は飲料水事業も展開。
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ゆずを中心とした地域素材を活かした商品開発が魅力。
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代表の小堀氏が設備を一から構築したDIY型ブルワリー。
秩父からは少し離れますが、秩父産カボスやクロモジとときがわの技術を掛け合わせるなど、将来的なOEM展開の可能性も見据えています。
今後の展望|カフェや施設での提供から始めたい
ISILKでは、今後開業予定のカフェ・ショップ複合施設において、まずは店内提供からクラフトコーラをスタートさせる構想です。
クロモジの持つウッディかつ透明感のある香りと、ほんのり甘いコーラの融合。これまでのクラフトコーラが持つ「スパイシーすぎる」印象を和らげた、“飲みやすく香り高い”日本発クラフトコーラを目指しています。
将来的には、清涼飲料水製造メーカーとの連携や、オリジナル瓶の開発にも取り組んでいきたいと考えています。
BLACKLETTERSとのつながり|香りと飲料の交差点
私たちが展開するフレグランスブランド「BLACKLETTERS」もまた、秩父産クロモジの精油から生まれた香りのプロダクトです。
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香りをまとう「香水」
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空間を満たす「フレグランススプレー」
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自然と共存する「クラフトの香り」
その香りの延長線上に、“飲む香り体験”としてのクラフトコーラがあると考えています。
まとめ|秩父から始まる、新しいクラフトのかたち
クラフトコーラの魅力は、素材と向き合い、手間を惜しまず、独自の世界観を表現すること。秩父の恵みと香りの文化を活かし、清涼飲料水という形で発信するプロジェクトは、ISILKが描く“地域循環型ものづくり”の一環でもあります。
まずはカフェでの提供から、そして製品化・流通へ。秩父発のクラフト文化を、新たなかたちで世の中へ届けていきます。
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