味の素の成分は本当に悪いのか。シルクと同じうまみ成分に迫る。

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味の素=体に悪いという意見にホリエモンが反応!?

「味の素っていう会社が元々それをきっかけに創業された会社なんですけれども 味の素は体に悪いと思ってる人たちが、いまだにたくさんいることについて 驚愕を受けている」

 

という発言が注目されていますが、発端は実業家のホリエモンこと堀江貴文氏が最近訪れたタイ・バンコクの安くてうまいお勧め店の料理を紹介したツイートから発展しました。

 

《タイ旅行楽しそうですね ただ、タイの食材で野菜は農薬たっぷり お店の料理は味の素たっぷり入ってるのでお気をつけください お金持ちのタイ人は家で無化調の料理か外食なら日本料理食べてるみたいですよ》

というリプライから味の素が体に悪いような言い方をしフォーカスされました。

 

 

普段料理を作る際に、塩や醤油、砂糖と同じように調味料の1つとして長年日本の食卓に存在してきた味の素。噂では体に悪いとか発がん性があるとか色々とデマが出回っているのも事実ですが、それに対して知識が無さすぎと嘆いているのがホリエモンの見解ですね。

 

 

ではそもそも味の素はなぜ体に悪いと言われてしまうのか?また味の素はどのようにして設立されたのか調べてみました。

 

 

味の素とは

味の素は1908年池田菊苗博士によって昆布だしの味がグルタミン酸(アミノ酸の一種)に由来することが発見されたことから始まりました。

 

このグルタミン酸を原料としたうま味調味料が「味の素®」で、1909年に商品化され一般販売がスタートしました。

 

また、この味は「うま味(umami)」と名付けられ、現在は甘味・塩味・酸味・苦味に加えた5つめの基本味として世界で認知されています。

 

京都生まれの池田教授は,幼少の頃より料理に使われる昆布のだしに関心をもっていました。だしの起源は何なのかを知るため、湯豆腐のだし汁昆布を対象とした研究に着手しました。

 

1907年に約38 kgの昆布から煮汁をとり、ついにうま味の素であるL-グルタミン酸ナトリウム約30 gを得ることに成功しました。

 

味の素と健康への影響:体に悪いとされる理由を科学的に解析

 

 

味の素の化学調味料という曖昧な表現

化学調味料」という用語は、1960年代半ばに公共放送の料理番組等で特定の商品名と区別するために使われ始めましたが、現在では、食品表示基準などの行政上の用語としては使われておらず、定義も存在せず、不明確な用語になっています。

 

現在は「うま味調味料」へ変更されていますが、「人工的なもの=悪いもの」というイメージが広がりました​。

 

例えば、鰹節(かつおぶし)はカツオを乾燥させて作られます。カツオにはDHA(ドコサヘキサエン酸)やビタミンB12などの栄養成分が豊富に含まれています。これらの成分は、化学式で表現することが可能です。

 

また、化合物として考えると、DHAを他の原料から合成することもできます。例えば、藻類からDHAを抽出することが一般的です。

 

このような方法で得られるDHAは、化学的に合成された食品成分と認識されることがあります。

 

 

加工により使いやすくした食品成分は、原料そのものを利用しているため、特に体に害を及ぼすものではありません。

 

一般的には、保存目的で加工されることが多く、それが悪いものと誤解されがちです。

 

例えば、昆布から抽出されるグルタミン酸ナトリウム、鰹節からのイノシン酸ナトリウム、シイタケからのグアニル酸ナトリウム、貝類からのコハク酸ナトリウムなどのうま味成分は、天然素材から抽出または化学的に合成される代表的な調味料です。

 

 

 

なぜ味の素は体に悪いのか?誤解を紐解く

味の素、つまりグルタミン酸ナトリウム(MSG)が「体に悪い」と考えられる理由にはいくつかの誤解や誤った情報が関係しています。

 

まず、重要なのはMSG(グルタミン酸ナトリウム)が自然に存在するアミノ酸であり、多くの食品に含まれているという事実です。それでは、なぜMSG(グルタミン酸ナトリウム)が健康に悪いという誤解が生じたのか、その背景について説明しましょう。

 

歴史的な誤解

MSG(グルタミン酸ナトリウム)の安全性についての懸念は、1960年代に「中国レストラン症候群」という報告から始まりました。これは、中国料理を食べた後に頭痛や吐き気などの症状を経験したという報告でした。

 

しかし、これらの報告は科学的な根拠に乏しく、後の研究ではMSGとこれらの症状との間に明確な因果関係は見いだされていません。

 

味の素の食べ過ぎは体に悪い?危険成分を含む添加物?塩分で高血圧に?

科学的な証拠 

多くの科学的研究により、MSGは一般的な用量で消費される場合、健康に対して無害であると結論づけられています。

 

世界保健機関(WHO)やアメリカ合衆国食品医薬品局(FDA)などの健康監視機関はMSGの安全性を認めています。

 

科学的な根拠はこちら

 

 

アレルギー反応と過敏性

 一部の人々はMSGに対して過敏反応を示す可能性がありますが、これは非常に稀であり、一般的な食品アレルギーと同様の現象です。

 

 

過剰摂取による問題

MSGを過剰に摂取することは、他の食品添加物や成分と同様に、健康上の問題を引き起こす可能性があります。しかし、一般的な食事の中でのMSGの使用量はこれに当てはまるほど多くはありません。

 

結論

味の素の成分はあくまで天然成分であり、合成でもなければ、体に悪いものでもありません。基本的にはデマな情報になります。

グルタミン酸ナトリウムが自然に存在するアミノ酸であり、多くの食品に含まれているという事実がそれを結論づけています。

 

 

味の素とシルクのうまみ成分

 

シルクの成分

シルクにもグルタミン酸が含まれており、100gのフィブロインに対して約2%のグルタミン酸が含まれています。

 

この成分は脳の代謝や他のアミノ酸の代謝に関与する重要な物質です。また、シルクには人間に必要な必須アミノ酸も含まれており、肌や髪の健康を促進する効果があります。

 

必須アミノ酸の効果

必須アミノ酸は、体内で作ることができず、食事からの摂取が必要です。これらのアミノ酸は筋肉の維持・向上、安眠効果など多くの健康効果をもたらします。

 

東京農業大学のコラムはこちら

 

 

トリプトファン0.01% イソロイシン0.5%   ロイシン0.5%  リジン0.35%  フェニルアラニン0.29%

スレオニン1.21%  ヒスチジン0.18% バリン2.64%

 

 

 

 

人間に必要な必須アミノ酸

アミノ酸はたんぱく質を構成する栄養成分であり、毎日の生活に欠かせません。 筋肉のたんぱく質の構成要素、筋肉のエネルギー源でもあるので運動時には大切な成分ですし、筋肉痛を軽減したり疲労回復にも役立ちます。

 

必須アミノ酸とは、たんぱく質を構成するアミノ酸のうち、ヒトや動物が体内で作ることができず、食事からの摂取が必要なもののことです。

 

ヒトの場合、必須アミノ酸にはバリンイソロイシンロイシンメチオニンリジンフェニルアラニントリプトファンスレニオン、ヒスチジンの9種類が該当します。

 

筋肉量の維持、向上

合わせて「BCAA」と呼ばれることもあるバリン、ロイシン、イソロイシンの3種類は筋肉に多く含まれるため、筋肉にとって重要なアミノ酸であるとして注目を集めています。

 

安眠効果

必須アミノ酸の「トリプトファン」にはリラックスや安眠への効果が期待できますこれはトリプトファンが「セロトニン」や「メラトニン」というホルモンの材料となるためです。

 

セロトニンは脳内ではたらき精神の安定やストレスの緩和などに効果が期待できる物質で、「幸せホルモン」と呼ばれることもあります。

 

本来セロトニンは体内で自然に分泌されますが、日照時間の少ない時期などは分泌量が低下してしまうことがあるとされています。

 

セロトニンの分泌量が不足すると、イライラやストレス、うつ症状や不眠など、精神面にさまざまな悪影響が生じてしまいます

 

一方、メラトニンは「睡眠ホルモン」とも呼ばれ、夜眠っているときに分泌され体温を下げて眠りにつきやすくする作用を持ち、不足すると寝つきが悪くなったり途中で起きてしまったりすることがあるといわれています。

 

トリプトファンを摂取すると体内でビタミンやミネラルとともにセロトニンをつくり出し、セロトニンはメラトニンへと変化します。

 

そのためトリプトファンを摂取するとリラックスや安眠への効果が期待できるのですね。私たちのカラダは約60%が水分で、約20%がたんぱく質でできています。つまり、体重50kgのヒトなら約10kgがたんぱく質。

 

おもに筋肉や消化管、内臓、血液中のヘモグロビン、髪や皮膚のコラーゲンなど、カラダの重要な組織をつくっています。このたんぱく質を構成している成分がアミノ酸です。つまり、私たちのカラダの約20%はアミノ酸でできている、と言えるのです。

 

 

シルクのイメージ

今でこそシルクのイメージは洋服だとか滑らかな、光沢感のあるという表現方法で使われていることがほとんどですが、日本の生活レベルでシルクを使う機会は少なくなってきました。

 

シルクを有効活用するためには、織物はベースとして他に化粧品や上記にあるように内面から綺麗にすることが可能になる食品など、色々なところで味の素と同じくらい大きな旨味成分をもつシルク。

 

そんなシルクをもっと違った形で表現できるように企業として新しい挑戦ができればと思います。

 

まとめ

味の素の成分は、自然に存在するアミノ酸であり、健康に悪いものではありません。誤解やデマによって生じた「体に悪い」というイメージは、科学的な根拠に基づいていません。

 

また、シルクにも同様のうまみ成分が含まれており、健康に良い影響を与えます。

 

 

現在弊社が行なっているBLACKLETTERSというフレグランスブランドも秩父のめぐみクロモジの精油をベースにしたフレグランスブランドになります。

是非興味のある方はチェックしてみてください。

 

 

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アロマオイルやエッセンシャルオイルを垂らして、アロマストーンの様な用途でご使用いただけます。

炭の特徴でもある湿度が高いと水蒸気を吸着し、周囲が乾燥してくると吸着した水蒸気を吐き出す。この機能を利用した自然のディフューザー。

玄関やトイレ、寝室に飾ると風水としては魔除けとして取り入れられ、自然の開運アイテムとしても昔から日本人の生活の一部として活躍してきたアイテムになります。

 

花炭とは、「飾り炭」とも呼ばれ、500 年の歴史を持ち、古くから茶の湯の世界で菊炭と共に使用され、優雅で高尚なものとして珍重されてきたと言われています。 木の実、葉、花、果物など素材そのままの形で炭化させてつくる炭の一種です。

 

この記事を書いた人

堀口 智彦

埼玉県秩父市出身。大学在学中独学で洋服デザインを学ぶ。2007年に渡英しLCF卒業後帰国し自身のメンズブランドを設立。2015年にブランドを休止し、企業にてチーフデザイナーとして3年間従事。その後シルクと黒文字に出会い、現在は株式会社ISILKの代表取締役。

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